表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ずっとそばにいるから  作者: 夢菜
6/7

事の真相

琴音の身の回りに起きた出来事が解明された。そのことにより、普段の生活に戻ったが、琴音には全ての理解が出来ずに戸惑っている。これらの出来事で琴音は小さな幸せをかみしめて進むことだろう。

 あの日以来、拓馬は大人のような会話はしなくなった。


 この数日間は、琴音も落ち着いた生活をしている。


 このまま、幸せな日々が続くと思っていた。


 それでも雄馬と拓馬の世話に家事は忙しかった。


 そんなある日、琴音はいきなり意識が飛び、倒れた。


 気が付くと病院のベッドに寝かされていた。


 ”早紀?私はどうしたの?何故倒れたの?”


 早紀はいないのか答えなかった。


 でも早紀は私の体の中にいるはず、一人ではどこにも行けないって言ってたもの。


 幸い、すぐに家に戻れた。


 医師の話では、疲れがたまって倒れたのだろう。


 とのことだった。


 浩人が心配して病院まで迎えに来てくれて、帰りの途中に4人でご飯を食べた。


 事故現場を通ったときに、私は何かを見た気がした。


 振り替えったが何もなかった。


 その夜に、事件は起こった。


 拓馬が高熱を出し、私には見えない何かと会話をしている。


 たまに早紀の名前が出てくる。


 拓馬の会話を聞こうと注意を傾けると黙ってしまう。


 一時間後、拓馬は意識がきれたように眠った。


 ”琴音・・・拓馬くんを助けたいならしばらく琴音の体を貸して”


 ”何が起こっているのか教えて”


 ”今は時間がない。すべてが終わったら琴音に真実を話すよ”


 ”・・・わかった・・・”


 早紀を信用するしかないと考えた。


 その言葉を聞くと私は死んだように眠った。



 目が覚めたときには、数日が経っていた。


 ”早紀?すべてを話してくれる約束でしょ?”


 この後、少しずつ話してくれた。


 まず、事の発端は今の家に引っ越したことから始まる。


 もともと、借家が建っていたところに大家が遺産相続を理由に不動産屋に売った。


 そこに建売住宅を売っていたところに目が留まり、浩人が相談してきて即決した。


 その頃はまだ、雄馬が産まれてすぐの頃だった。


 そして3年後に、拓馬が産まれた。


 拓馬はこの家でお腹に入り、産まれたとのことでこの土地にいた悪い霊が拓馬に憑依した。


 だけど、早紀の能力とこの家に巻き付いている蛇に阻止され、悪さが出来ないでいた。


 琴音は自分が何の能力もないと思っているみたいだけど、実は悪い霊が近付けない体質だとの事。


 そして早紀が身代わりになった事故の日、その悪い霊が拓馬の命を奪おうとした。


 琴音の手をふりほどいて、転がったお菓子を取りに車道に出たとき、悪い霊はトラックの運転手に憑依して、拓馬の命を狙った。


 母親である琴音が拓馬を助けようと飛び出すことはわかっていた。


 琴音と拓馬の命を狙ったのだ。


 琴音の能力を知っていた早紀は今後の雄馬と拓馬の命を守る意味でも今、死なせてはいけない。


 とっさにそう思い、琴音を突き飛ばして早紀が拓馬を守った。


 そういう成り行きがあったため、トラックの運転手は事故の記憶がないらしい。


 精神喪失状態ということで捕まらなかったのである。


 ただ、早紀いわく、一度憑依された人間の体はのっとりやすくなるため、また、同じことが起こる可能性がある。


 そこで早紀は事故現場と琴音の家に仕掛けをしたという。


 そのために生身の人間の琴音の体を借りたようだ。


 その仕掛けに関しては何も教えてくれなかった。


 最近、別の小さい子の霊が拓馬の体に入り込み、拓馬の意識と会話をして友達になりたがっていた。


 私の家のそばに2車線道路がある。


 そこで事故は頻繁に起こっており、たまに死亡事故もある。


 その中に4歳の男の子がいて、いつも琴音の部屋に面しているベランダにたたずんでいた。


 悪い霊のせいで空間に歪が起きてその4歳の男の子が入ってきてしまった。


 いつも幸せそうな家族を羨ましがっていた。


 小さい男の子は悪い霊ではなかったが、放置しておくと拓馬が危険な目にあうかもしれないし、他の霊を拓馬の体の中に入りやすくなる可能性もあるので排除したとのこと。


 悪い霊は少し、てこずったが、とりあえず、琴音一家からは離してくれたようだ。


 私は全部の話を信じてはいなかったが、小さいころから早紀が私を守っていてくれたことを思い出し、理解しようとした。


 早紀が成仏したら守るのは琴音だという事で出来る限りのことをしてくれたようだ。


 私は早紀に感謝をしながら普段通りの生活を送ることにした。


 


 


 


 

事件が解決した。真相も明らかになった。でもこのまま元の生活には戻らない。だって早紀がいないから。いつもそばにいた早紀に手を触れることは出来なくなったからだ。琴音は早紀の死を受け入れられないでいる。こういう体験をしてしまうと生きるって意味を考えてしまう。それでも時間は進む。過去には戻れない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ