47話 謎の親子
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翌日から会社の車で出勤する。
3日間は勝手が分からず朝から晩まで苦労した。何とか千葉工場での生産品を造り出すことが出来るようになったところで週末だ。
「よし、ダンジョンに行くか」
俺はタクシ―をアプリで捕まえ乗車する。お、今日は道が空いてる。タクシ―の運ちゃんが調子にのってやたら飛ばしている。
おいおい、キャノンボ―ルじゃないんだぞ!
予定通り30分ほどで郊外のダンジョンに無事到着出来た。休日とあってダンジョンの周りは朝から人が溢れていた。
押し売りを振り切りダンジョンに向かう。
今日は地下4階の階段を見つけておきたい。
ダンジョンへ入るとアイテムボックスからコボルトの剣を取り出した。地下1階と2階は一気に駆け抜ける。ダンジョン内に人が多いお陰で戦闘せずに地下3階まで来ることが出来た。
地下3階に降りると前回とは反対の方向に進む。途中、単独ゴブリンを撃破し先に進んで行く。
戦闘音が聴こえて来たので気づかれないように慎重に近づき様子を見る。ゴブリン2匹と3人組で闘っていた。男2人と女の子1人だ。
女の子はどう見ても子どもだろ? まだ小学生くらいじゃね!? どうやら女の子は足を痛めているらしい。
先頭の男がリ―ダ―格か!? 素手で闘っているが肩か腕の辺りから出血している。もう1人男は手に棒を持って構えながら女の子を守っていた。
「ダメだ――、逃げろ!」
リ―ダ―格っぽい怪我した男が仲間に大声で逃げるように叫んでいた。
ゴブA『ググ、クャグギャ』 :逃がさねぇよ!
ゴブB『グキャ、グギャア』 :オレの強さを見せてやる!
ゴブリンは逃がす気が無さそうだな。
超鑑定を唱える。
◆名前:李 力 40才
種族:人間 男
レベル13
HP E
MP E
力 E
防御 E
速さ E
運 E
【スキル】
功夫Lv2『旋風脚』『飛燕拳』
◆名前:陳 新 36才
種族:人間 男
レベル9
HP E(-)
MP E(-)
力 E(-)
防御 E(-)
速さ E(-)
運 F
【スキル】
槍術Lv1『串刺し』
◆名前:陳 燕 12才
種族:人間 女
レベル6
HP F
MP F
力 F
防御 F
速さ F
運 E
【スキル】
なし
一組は親子…か? それにしても功夫かあ。かっこいいな!
俺は面倒は嫌だったが、目の前でやられるのも目覚めが悪いので助けることにした。一応マナ―だ、助けが必要か聞いてみるか。俺は怪我をしたリ―ダ―格っぽい男に声を掛けた。
「おい! 助けは必要か?」
「なんとっ!…感謝する!!! …… 地下3階に1人なのか?」
「そうだ」
地下3階を1人で探索してるのはめずらしいみたいだ。
ゴブA『グギィ! グギャ』 :バカが増えたぞ!
ゴブB『グキャグギャア』 :オレの強さが光るぜ!
俺は怪我している男とゴブリンとの間に割って入る。
「助太刀感謝する、2匹とも無傷なので気をつけてくれ!」
「問題ない」
ゴブリンAが手に持った棒を振りかぶり直ぐに向かって来た。
『グギャッア―』
「ほりゃっ! 2段突き!」
『ゴボォ・・・・』
急所となる額と喉に2段突きが命中する。ゴブリンAはそのまま後ろに倒れ絶命したようだ。ゴブリンBは驚いた様子で反応できていない。俺はそのまま剣を振って首を落とした。直ぐに光の粒子となって消えた。
「強い! ゴブリンを一瞬で……あ、ありがとうございます」
リ―ダ―格っぽい男がお礼を言って来た。
「私は、李と申します。あっちが親子で陳新と陳燕です」
「俺は片山進だ。ところでどうしてこんなところに子供がいるんだ?」
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