45話 地下3階ゴブリン再び
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「ここが上海ダンジョンか」
駐車場ダンジョンと比べると入口もそうであったが中の通路もかなり広い。車がすれ違えるな。5メ―トルくらいの道幅か?
「アチョ――!! トリャッ!」
少し先の方から戦闘音が聞こえてきた。
「片山さん、この場合は横をスル―します。相手から助けを求められない限り干渉してはいけないル―ルなんです」
メイメイが丁寧に教えてくれた。
「分かった。メイメイ、このままスル―しよう」
俺たちは壁沿いに魔物のヘイトを取らないように慎重に通り過ぎる。男2人で角兎と闘っているようだが1人の男は腹を押さえている。角兎のタックルを受けたのだろうか?
「あいつら助けないで良いのか?」
「片山さん優しいんですね。あのくらいは、ダメ―ジと言わないですよ。ほっといて大丈夫です」
「そんなもんか」
どうやら問題無いらしい。
この後、少し広いスペ―スに出たが2組が戦闘をしており、もう2組が魔物が湧くのを待っていた。とてもじゃないが俺たちの出番が無い。
俺はメイメイに指示をして地下2階を目指すことにした。
しばらくして地下2階へ続く階段に着いた。俺たちはそのまま階段を降りて行く。
地下2階も同じように先客たちがいてなかなか魔物と遭遇できない。
少し先の方で3人組とトンボが戦闘をしている。
「あれがトンボ……か? 気持ち悪いな―」
超鑑定!
《E級 トンボ》
E級か。姿形は、よく見るトンボと同じだ。ただ、化け物みたいな大きさだって魔物か! 翼の幅は1メ―トルくらいありそうだ。何よりあの口は、気持ち悪い。噛まれたらやばそうだ!
「あ、尻尾切ったのにまだ飛んで…る? まさに! 尻切れトンボじゃん……!!」
この階もまともに闘えそうにないな。メイメイに頼んで一気に地下3階を目指すこととした。
メイメイが言うにはゴブリンは動きが早く手強いらしい。普段は一緒に暮らしている同郷の凛とダンジョンに来ていたが、怪我をしてしまって部屋で休んでいるらしい。ちなみに部屋は3人でシェアして借りているとのことだ。俺が市内に1人暮らしと知って驚いていた。
地下3階に降りる階段の前に来た。
「片山さん気を付けて下さいね。2匹以上の場合は撤退しますか?」
「いや、ゴブリンなら大丈夫だ」
地下3階に出ると想像通り森エリアだった。何組かのパ―ティも視界に入る。だいたい4人組が多い感じだ。ここなら魔物を見つけやすく戦闘もできるだろう。
俺は既にダンジョン入口から身体強化スキルの闘気を纏っている。
少し進むと2匹のゴブリンがいる。まだこちらに気付いていない。
「メイメイ、2匹いるぞ。俺が蹴飛ばした奴の処理を頼む」
「ふぇ? 蹴飛ばす……ですか!? 分かりました」
ちょっと変な声で返事をしていたが、まあ大丈夫だろう。
よし、行くか。俺は一気にゴブリンの前まで駆け寄る。すぐさま背後に回って蹴りをお見舞いする。
「おりゃあ―」
反応ができなかったゴブリンは、狙い通りメイメイの方へ吹っ飛んだ。
メイメイは、口をポカンと開け反応していない!
「メイメイ、行ったぞ!!」
「ふぇ!」
また、変な声を出していたが、まあ大丈夫だろう。
俺はもう1匹のゴブリンと対峙し素手で構えた。
少し軽いジャブで牽制しゴブリンの体勢を崩す。
「今だ! 発勁!」
新しく覚えた仙術スキルの発勁を使ってみる。ゴブリンの胸に手の掌を当てスキルを放った。ゴブリンの胸は陥没し口とか鼻とか目とかから出しちゃいけない液体が溢れ出ている。
「・・・・」
ゴブリンは倒れながら絶命し光の粒子となって消えた。
う―ん。これは体内にダメ―ジを与える技だな。空手と組み合わせると素手の戦術が広がりそうだ。俺は発勁がそこそこ使える技だったことに満足した。
「えいっ! 真空刃!」
メイメイを見ると優勢に闘ってるが仕留めきれていない。俺は一気にゴブリンに近づきハイコボルトの剣で両断した。
「エッ? 凄い威力……。」
ゴブリンが光の粒子となって消えた。
「あ、片山さんアイテムドロップしましたよ」
俺は嫌な予感がしたが振り返るとメイメイがゴブリンの魔晶石と一緒に1枚の布を拾っていた。
「そうか……。俺は要らん」
「やった―。ゴブリンのアイテムは初めてです。記念にとって置きます」
「・・・・そうか……。」
「片山さんってもしかして凄い人なんですか? ゴブリンに圧勝しましたよねぇ!」
「いや、このくらい普通じゃない…かな」
メイメイはキラキラした目で俺を見るようになっていた。
この後も5匹のゴブリンと2枚の布を拾った。メイメイのレベルも1つ上がっている。
◆名前:王 美 19才
種族:人間
レベル11 → 12
HP E(-)
MP E(-)
力 E(-)
防御 E(-)
速さ E(-)
運 D
【スキル】
剣術Lv2『真空刃』
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