37話 ボス部屋
月刊ローファンタジー部門で5位になりました!
ありがとうございます。
「これ、もしかしてボス部屋??」
地下5階には豪華な扉が1枚あるだけだ。見たこともない古代文字のような紋様が彫られている。これは、文字か装飾か分からないが非常に神秘的だ。
よし開けてみよう!
「開け――ぇゴマ!」
「・・・。」
どうやら必殺の呪文でも開門出来ないようだ。
仕方がないシンプルに力でこじ開けるか!? 門に触れた途端に自動ドアのようにスライドして扉が開いた。
部屋の中はかなり広い。
学校の体育館の半分くらいはあるな。俺は部屋の中に足を踏み入れ周囲を見渡した。
「奥に何かあるな!」
松明が左右に置かれ中央に何かいる。
《ゴゴゴオォ―――》
音のする方を振り返ると、入口の扉が勝手にしまった。
閉じ込められてしまったようだ。
「・・何かやばそうな感じがする!」
俺が松明の方を凝視していると、中央のそれは立ち上がり動き出した。
あれ? デカくないかぁと思いながら見ているとゆっくり近づいて来た。
「コボルト……だよな」
かなり大きいコボルトであった。手には大きい剣を持っている。
超鑑定を唱える。
《ハイコボルト レベル30 コボルトを統べる者》
いつもの【級】ではなく【レベル】で表示された。
ハイコボルトは俺の前まで来ると剣を突出し挑発している。闘う気満々のようだ。身長は2メートルくらいありそうで胸板も凄い。体重も150キロぐらいありそうで人間とは筋肉量が違うと一目で分かる。やるしかない! と考え俺も剣を構える。
ハイコボルトの殺気がビンビン伝わってくる。
殺気に耐え切れなくなった俺は無意味な攻撃を仕掛けてしまう。
「おりゃ― 真空刃!」
大した攻撃ではないと見切られたのか避けずに胸で受けられた。全く効いていない。俺はレベルが上がり技の威力が増しているハズなのに……。ちょっとショックだった。
今度はハイコボルトが剣で攻撃を仕掛けてくる。
「早い!! あぶなっ」
《《ガッシャ――ン》》
何とか躱したが、床に剣が当たり床の石畳が破壊された。凄い力だ!
コボルトの動きは体躯に似合わずとても早い。
俺も剣を中段に構えてから切り付けてみるが、剣で受けられ簡単に押し返されてしまう。パワーが違いすぎる! そうこうしている内にハイコボルトが上空に飛びあがった。そのまま剣を上段から振り下ろしてくる。地下4階のコボルトがよく使っていた技だ。
「やばっ!」
まともに受けてしまえば恐らく俺の剣が折られてしまうだろう。
剣で受け流してから躱そうと考えていたのだが……。
余りのスピードにタイミングを合わせられなかった。
「そうは問屋が卸さないか!」
《《バッキィ――ン》》
見事に剣を折られてしまう。
これアカンやつだ。まるで勝てる気がしない!
短めでスミマセン。




