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ダンジョンで稼ぐ  作者: SHIGE
第一章 駐車場ダンジョン
26/48

26話 ヤクザ

初投稿です。

よろしくお願いします。

「着いたでござるよ」

 

 え!? なに本当にここ?

 

 雑居ビルの合間にある3階建ての建物でとても店には見えない。これは、ビルと呼ぶのか? 看板も何も無いじゃん!

 

「ここの2階でござるよ」

「閉まっているし入口無いじゃん」

「こっちでござる」


 建物の横の隙間を通り抜けると、まさかの外階段があった。すれ違いも出来ない狭い階段を上がる。扉が見え何やら小さな看板が掛っている。


【夢の国】

【いらっしゃいませ】


 どうやら目的地であっているみたいだ。

 俺は紋次郎に続き店の中に入った。


「いらっしゃいませ~。あら、紋次郎さんお久しぶり!」

「ママご無沙汰でござる。今日は同僚のかたやんを連れて来たのだ」


 店の中は、外とは一転して小奇麗だ。見た目以上に部屋も広く、客10組くらいで混雑していた。俺たちはカラオケ画面から一番遠いカウンタ―付近の6人掛けソファ―に案内される。

 ほとんどが、1人客で女の子1人がついている。中国スナック!? 店の前に客引きを置いていないので裏営業だよな。


「紋次郎さん、ミカちゃんは?」

「さっき連絡したでござる」

「そっちの方は女の子決まっているの?」

「ママ、かたやんには、面倒見の良い子を呼んで欲しいでござる」


 俺は紋次郎の同僚の片山と名乗りママに挨拶しておく。

 ママは、紋次郎のボトルを出すため一旦カウンタ―に戻っていった。


 店に新しい客と女の子が入って来た。


「いらっしゃ~い。あ、マキちゃんごめん。いっぱいだから2号店行って!」


 ママが、別の店に行くよう指示している。どうやらこの店は、2号店もあるらしい。しかし、カウンタ―がまだ空いているのに別な店へ行かされたようだ。すると、紋次郎が説明してくれる。ここ以外に小さな店がいくつかあるらしい。カウンタ―には、ママともう1人だけなのでで客が増えると振り分けるそうだ。


 ママがこちらに来て俺に話し掛けてきた。


 「片山さん、女の子4人呼んだから下で選んで来て」

 「え? 何? 下から選んでくるの?」

 「かたやん。女子おなごを待たせては、いかんのだ」


 ひゃ―! 1人で行くんかぁぁ。ハ―ドル高ぇ。俺は渋々外に出て階段を降りる。店の正面に行くと、たむろってた女の子が一斉にこちらを向いた。


「・・・」 

 

 皆さん無言なのね。見た目で選ぶのか!?

 俺は、紋次郎からのアドバイスを思い出して一番左のおとなしそうな子を指で指名した。女の子は小さな声でありがとうと呟き一緒に店に戻る。


紋次郎のアドバイスは、美人はダメ。あからさまにお金にガメつい。人気の無い優しい子を選びウ―チャットを交換しておくように言われた。目的は中国で困ったら直ぐチャットで助けてもらえるようにしておくことが今日の任務だ。


「こんばんは~。カスミです。お客さん名前は~?」

「カスミちゃん、俺は片山だ」


 俺が選んだ子は、背が低くく少しポッチャリだ。決して可愛いとは言えないが、愛嬌のある感じだ。

 カスミちゃんがお酒を作り3人で乾杯する。紋次郎の指名のミカちゃんは、別の店で指名客と対応中らしい。紋次郎の横には、ちょこちょこママが入ってくる。


 カスミちゃんは、お姉さんと一緒に2年前に日本に来てマッサ―ジの仕事をしていたらしい。今も俺にマッサ―ジしてくれているのでとても気持ちが良い。お姉さんは、急に中国に帰ってしまいこの店のママに拾われた。ちなみにお姉さんと呼ぶ人は仲の良い程度の人らしい。俺は任務のチャットを無事交換し、今度は連絡して店に来ることを約束させられている。


 紋次郎はママと何だか意気投合して盛り上がっていた。


「そんな時は、塩をまくでござる!」


 紋次郎がママから聞き出していたのは赤羽のヤクザ情報であった。今日はたまたま支払いで来月から値上げを要求してきたので突っぱねたらしい。赤羽全体でヤクザ(チンピラ)が2名しかいないくせに月30kから50kに値上げ要求があり断ったらしい。ママが言うには、喧嘩やお客さんともめた時に全く人手不足で駆け付けてこないという不満だった。


 話は結局、ヤクザの人手不足でも結局のところ頼りにしているらしい。

 さすが、裏稼業にはヤクザも需要があるようだ。


長くなりました。

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