24話 紋次郎
初投稿です。
宜しくお願いします。
今日も俺は地下4階でコボルトを狙いレベル上げをしている。
何とか単独コボルトならハイヒ―ルを自分に使い安定して倒すことが出来るようになってきた。不思議なことにコボルトからは最初に巻物がドロップしたが、それ以外は魔晶石しか、ドロップしない。
5匹目のコボルトを倒したところで、
『パンパカパ――ン♪』
『スキル回復魔法のレベルが上がりました』
『エリアヒ―ルを取得しました』
名前:片山 進 30才
種族:人間
レベル13 → レベル14
HP D → D(+)
MP D → D(+)
力 D → D(+)
防御 D → D(+)
速さ D → D(+)
運 A
【ユニ―クスキル】
成長 ステ―タス成長2倍
【スキル】
超鑑定
剣術Lv4『真空刃』『回転切り』『2段突き』
回復魔法Lv3 → Lv4『ヒ―ル』『キュア』『ハイヒ―ル』『エリアヒ―ル』
身体強化Lv2『闘気』
空手Lv1『正拳突き』
レベル14に上がりステ―タスがD(+)となった。
俺はエリアヒ―ルを唱えてみた。俺を中心に3メ―トルくらいが優しい光に包まれる。予想通り範囲回復だろう。
地下4階の探索はここまでにして帰ることとした。
【収穫】
ショ―トソ―ド 1本
MPポ―ション 2瓶
ゴブリンの魔晶石 2個
コボルトの魔晶石 5個
ネットの掲示板で以前ショ―トソ―ドに2万円を付けた『猫の肉球さん」とやり取りをしている。どうも1本しか必要ないらしい。
「うーん、どうすっか。1本1万円にすれば10本買わんかな?」
俺は佳奈の忠告を思い出し紋次郎に連絡を取ってみる。
紋次郎とは同期入社であるが、今ままで仕事上での接点は少ない。だが、彼の話し方なのか、人柄なのか、非常に親しみやすく気軽に話す間柄である。
俺は携帯を手に取り紋次郎に電話を掛けた。
「紋次郎か?、片山だけど」
「おお、待っていたぞ、かたやん」
何を待っていたかは不明である。
紋次郎「どうしたでござるか?」
俺 「10日後に中国行になった」
俺は会社に呼び出されたことから説明した。
紋次郎「そうでござったか、1か月とは短くて無念であるな」
俺 「いや、むしろ長過ぎだ」
紋次郎「かたやんが、栄転するとは拙者はうれしいぞ」
俺 「だから、栄転じゃなくむしろ、左遷だよ」
紋次郎「ははは、照れるでない」
いや、こいつは変わらんな。
俺 「という理由で中国語を勉強したい」
紋次郎「かたやんの頼みだ、命に変えても何とかするでござる」
いやいや、命とかいらないからっ!
紋次郎「中国でござるか。赤羽、錦糸町辺りで……。」
紋次郎「明日の23時に赤羽駅で待ち合わせるでござるよ!」
俺 「え!? そんな遅いん?」
紋次郎「はははっは……。夜は長いでござるよ。では、かたやんまた明日!」
紋次郎は入社時からこの口調である。誰にでも親しみやすい。
出世はしないが、どこの会社にも1人や2人居る『夜の部長』というやつだ。これが案外頼りになる奴だと有名だ。
紋次郎!ゴメン
書いてしまった!




