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ダンジョンで稼ぐ  作者: SHIGE
第一章 駐車場ダンジョン
21/48

21話 よきかな

初投稿作品です。

宜しくお願いします。


 不思議な夢《覚えていない》を見た朝、ダンジョンではなく池袋に来ていた。


 「次の方、どうぞ~」


 若い女性の声に呼ばれ窓口に行く。覗き部屋のようなバリケ―ドの奥にはお姉さんが座っている。おっとっと、俺は決して怪しい店に来ている訳じゃない。


 VISA申請のためだ。


 窓口のお姉さんに必要書類とパスポ―トを預けお金を払う。


 お姉「特急料金が5,000円プラスされて15,000円になります」

 俺 「領収書をお願いします」

 お姉「特急でも1週間掛ります。パスポートは、ご自宅に送りますか?」

 俺 「空港受取りにしてください」


 何とか無事にVISA申請を済ませた。

 池袋から秋葉まで電車で移動した。少し時間に余裕がある。


 少し早過ぎたか。

 仕方がないなあ♪ ()()()で遅めの朝食でも摂っておくか!!



『いらっしゃいませニャン、ご主人様!』


「うむ。 () ()() ()() ()() ()


 俺は『川の神』になった気分で返事をした。…〇と〇尋の神隠しより。

 

 店では、女の子たちのライブステ―ジを見ながらオムライスを注文した。

 当然、美味しくなる【おまじない】を掛けて貰う。


「美味しくなあ~れ♪」


 不思議なもので本当に3倍は美味しくなっていた。

 この後も女の子とゲームなどで遊び、あっという間に時間が過ぎていく。


「おかしい……。もう、こんな時間かぁ―?」


 あまりにも時間が経つのが早く驚いた。

 俺は存分に堪能して非常に満足だ。後ろ髪を引かれながらも店を後にする。


「ふう―。あぶなかった。危うく目的を……。」


 今日の目的は、MPポ―ションを売ることだ。ネットで5万円を提示した愛鈴さんと待ち合わせをしていたのだ。

 

 待ち合わせ場所に着いた俺は、周囲を見るが誰もいない。ちょうど時間通りに来たが相手は来ていないようだ。内心では5万円はひやかしだったか? と考えるが、もう少しだけ待ってみる。


 10分くらい待ったところで1人の少女が近づいて来た。まだ学生ぐらいか?

 小柄ながら出るとこは出てスタイル良い可愛らしい子だ。


「カタヤマさんデスカ?」


 少女が俺を見て声を掛けて来た。 

 ん? 発音から日本人じゃないなと直ぐに判断できる。


「はい。片山です。君は…… えっと確か……」


「アイリンです」


 助かった。愛鈴アイリンと読むのか。

 俺たちは静かな喫茶店に入ろうと決め歩き出している。途中自己紹介で愛鈴アイリンは、中国人と分かった。俺は彼女に怪しまれないようにして、こっそり超鑑定を唱える。


名前:チョウ 愛鈴アイリン 16才

種族:人間

レベル8

HP F(+)

MP E(-)

力  F

防御 F(+)

速さ F(+)

運  E

【スキル】

 水魔法Lv1『ウォ―タ―ボ―ル』


 彼女のレベルは結構高い。確か水谷のおっさんがレベル3だったハズだ。水魔法を持ちにも驚いた。てか―、アイリン本名じゃん! 本名でネットに書き込んでいたの? 中国人の怖いもの知らずにもっと驚いてしまった。


 俺たちは少し歩いたところで手頃な喫茶店を見つけ中に入った。


「アイリンさんは日本にどのくらい?」

「ちょうど1年」

「何しに日本に来たの?」

「留学生だからね。故郷に仕送りするために来た。仲間もみんな仕送りで日本来た」

「へぇ―、そうだよね」


 うん。意味わかんねぇ―。俺も何が()()()()()だ! 

 この時点で日本語が余りうまくないと悟った。しかし、中国の学生は勉強じゃなくて仕事するのが普通なのか!?

 愛鈴アイリンは、仲間10人で埼玉の未公開ダンジョンに潜っているらしい。


「カタヤマはどこのダンジョン?」


 呼びつけは、スル―する。


「東京のダンジョンに潜っている」


 愛鈴アイリンは、ここの近くねぇ。と呟きこれ以上の追求は無かった。


「MPポ―ションは、アイリンさんが使うの」

「そうよ。私だけが魔法少女なの」


 うん。日本のテレビアニメにダイブやられているな!

 彼女は黙っていれば可愛いのにと、思ってしまう。


 愛鈴アイリンの話では、最近になり地下3階まで攻略出来るようになったためゴブリンの魔晶石を集めて中国で売っている。税関は大丈夫なんだなぁ!? ちなみに地下1階と2階のモンスタ-は、虫と言っていたので俺の駐車場ダンジョンとは出て来る魔物は少し違うようだ。


「アイリンさん、MPポ―ション何個買う?」

「本物なら買うよ。何個有る?」

「5個だけど……。どうやって本物か調べるんだ」

「簡単よ。お店出ましょ!」


 俺が会計して店を出た。

 愛鈴は行き成り空に向かって片手を構えた。まさか……。


「ウォ―タ―ボ―ル!」


 ソフトボ―ルくらいの半透明の球体が、凄い勢いで手のひらから空に向かって発射された。幸い近くに人がいなくて助かった。


「カタヤマ、1個頂戴!」 


 俺は仕方なくMPポ―ションを1個渡すと直ぐに飲み始めた。


 グビ…グビ……グビ……。


「ブファ――、うん。本物ね」


 こいつ本当に16か!? オヤジみたいだぞ。 


 俺は5個しか持ってこなかったことを後悔した。

 1個分は証明するためにサ―ビスとして20万円で売ることにした。


 連絡先を交換して俺はこの少し残念少女の愛鈴アイリンと別れた。



ブックマークが1000人を超えそうです。

本当にありがとうございます。

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