16話 人型
初投稿です。
よろしくお願いします。
今日から駐車場ダンジョンの地下3階に進む予定だ。と、その前にパソコンの電源をONにして椅子に座る。ダンジョン関係のサイトの中でも比較的信頼性の高いサイトの掲示板にショ―トソ―ドとMPポ―ションの写真をアップした。目立ち過ぎると警察に目を付けられてしまうので希望金額は記載せず【売ります】と記載し返信用の仮アドレスだけをアップしておくことにした。
「よし、行くか」
俺は駐車場ダンジョンに向かった。駐車場に着くと愛車を少しだけ前に出す。外からはダンジョン入口が見えずに俺の体がギリギリ入れる位置に車を動かす。そして入口の前で自身に超鑑定を唱える。
名前:片山 進 30才
種族:人間
レベル10
HP D(-)
MP D(-)
力 D(-)
防御 D(-)
速さ D(-)
運 A
【ユニ―クスキル】
成長 ステ―タス成長2倍
【スキル】
超鑑定
剣術Lv4『真空刃』『回転切り』『2段突き』
回復魔法Lv3『ヒ―ル』『キュア』『ハイヒ―ル』
レベル10となりステ―タスもDに上がっている。攻撃魔法は未だゲット出来ていないが剣術と回復魔法のスキルがあるので十分だろう。
地下1階、地下2階と進んで行く。ステ―タスが上がったことで羽ムカデもスキルを使わずに倒すことが出来た。地下3階に繋がる階段の前まで気合を入れ直す。
「さてと、行くか」
俺は階段を進み地下3階に降りた。
「なんだ――こりゃっ!! 森の中!? 森だよ……な?」
階段を降りると突然森の中に出てしまった。
慌てて元の階段を駆け上がる。
「んー、2階はいつものダンジョンだ」
俺はダンジョンの中に森があったことにビックリした。ゲ―ムやファンタジ―小説の世界ならよくあることだろう。だが、目の前で体験すると違和感がはんぱない。
「これ絶対地球じゃないよな…!」
普段は神や仏を信じない俺でも、もしかしたら女神さまとか居てしまうのかぁ―? と、密かに考えてしまうレベルだ。
気を取り直して地下3階を探索することとした。
森を進んで行く。
「ん!? 何だろ?」
少し先の木に何かが付いている。
木の根元には小動物もいる。
「これ、あれだよな」
そこには、地下1階の角兎と地下2階の羽ムカデがいる。
俺は念のため魔物たちに超鑑定を使った。
《角兎 F級》
《羽ムカデ E級》
「やっぱり、上の階の魔物と同じか」
俺はいつもと同じ魔物であることを確認し少し安心する。剣を手に持ち魔物たちに振るった。光の粒子となって消えていった。どうやら地下3階からは魔物が複数出るエリアらしい。
そのまま森の中を10分くらい進んだところで遠くに2匹の動くものを発見した。
「子供……!? いや、違うか?」
音を立てずに慎重に少し近づく。それは子供のような体躯で肌が、暗い緑だ。耳も尖がっている。
「こりゃ~定番のアレだよな?」
俺は、超鑑定を唱え確認する。
《ゴブリン D級》
予想通りゴブリンと鑑定された。
D級となると今までより格上の相手だ。
しかし、相手がD級であること以外に1つの懸念を持っていた。
「はあ―。人型か……。」
「俺にあいつらが殺せるのか?」
考えていてもしょうがない。俺は隠れるのをやめて堂々とゴブリンに近づいて行った。
最近、ネーミングセンスが無く苦労してます。
タイトルもサブタイトルもインシュピレーションが出ません。
他の人の作品は閃きが凄いですね。
「真空刃」とか「回転切り」とか恥ずかしいです。




