第七話 夜の決戦
基本魔理沙以外の妖怪たちには無残に負けていただきますのでそういった展開が不快といった方はご了承ください。
「虫ってのは駆除しても駆除しても沸いてくるよなあ、感心するぜ」
体力と魔力を消耗し、メモリークロスも満足に後一回使えるかどうかわからない状態で魔理沙は毒づいた。そんな魔理沙と対照的にリグルは余力を残し、笑みを浮かべて魔理沙の動きを伺っている。魔理沙の渾身の力で放った先程の一撃をリグルは警戒しているようだ、もう不意打ちは通用しないだろう。
「調子に乗らないでよね、人間がいくら頑張ったって虫は殺しきれないんだよ」
「ハッ…小虫が鳴いてるぜ、次で仕留めてやる」
残念ながら足腰にはもう力が入らない。確実を狙うとしたら被弾覚悟でリグルが弾幕を出しきった瞬間をレーザーで撃ちぬくしかない。
「仕留めれるものならやってみなよ!」
隠蟲”永夜蟄居”
突如リグルの周囲に大量発生した蟲達が複数の弧を飛行し周囲を飛び回り、”地中へと潜った”
「な、なんだそりゃ!?」
蟲は一匹の例外もなく地中へと潜り込んでいく、その様は異様で醜悪で見るに耐えない光景だったが絶好のチャンスを逃さないために見切らなければならない、しかし。
「隠れるなんて汚えぞ!」
リグルの姿こそ目の前にあるが彼女の放った弾幕はすべて地中にあり全く視認できない。
「蛍は眩しいからね、こうして見えなくしてあげたんだよ。どう、僕偉い?」
ここで闇雲にレーザー放とうとしても地中からの蟲達に邪魔された挙句蜂の巣にされてしまうだろう。ここを乗り切るには地面を”コールドインフェルノ”で凍らせて身を守るしかない…しかしそれでは魔力を使いきってしまい倒す手段を失ってしまう。
「どうやら”詰み”のようだね…これで最後だよっ」
「魔理沙っ、下を向くんだ!」
突然の霖之助の声で魔理沙はその場に伏せた。そして一瞬、体中に吐き気を催すような異臭を放つ液体が降り注いだ。
「うわっ臭ッ!」
魔理沙はたまらず飛び退くと同時に周囲を見渡した。そして信じがたい光景を目にする。
「い、痛いっ…何なんだよこれぇぇぇぇ!?」
そこには全身を抱きしめるようにうずくまるリグルとその後方で細長い管を握った霖之助の姿があった。
「どうなってんだ?」
魔理沙は異臭のする服を気にしながら数秒ほどその状況を眺めていたが。
「とりあえず倒すか」
ピチューーーーーーーーーーーーーーーーーーン
考える前にリグルを倒すことにした。
短い&雑な戦いで申し訳ないです…もう少し凝った戦闘は三面ボスクラスで…なんとか頑張りたいです。
掲載は不定期ですのであまり期待しないで待っていただけると幸いです。