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2人の愛を信じて

作者: レモン
掲載日:2026/08/22

 私の名前は、伸子、38歳。小学校教師をしている。5年1組の担任だ。隣のクラスの5年2組は、今年、新卒で、入ってきた京介、22歳が、担任だ。

 お互い、いろんな場面で、相談し合っている。伸子は、京介にとって、頼れる、先輩だ。

 伸子は、その年まで、独身を貫いてきた。京介は、弟の様な存在だった。京介は、伸子に、淡い恋心を抱いていた。なかなか、言い出せないでいたが、いつか、打ち明けようと、思っていた。

 その日は、意外と、早くきた。運動会のうち合せが、終わったあとで、京介は、「伸子先生、お話しがあります。」伸子は、打ち合わせが終わったのに、なんだろうと、思っていた。「何かしら?」伸子は、言った。「伸子先生は、誰かお付き合いしている人が、いらっしゃますか?」京介が聞いた。「いないけど、何か?」伸子は、こたえた。「もし、誰ともお付き合いしてる人がいないのなら、僕と付き合ってもらえませんか?」京介は、言った。「何を言ってるの?私達、16歳も離れてるのよ。」伸子は、言った。「それは、わかっています。でも、伸子先生のことが、好きなんです。」京介が、真面目な顔で言った。伸子は、ビックリしていた。京介が、真面目に言ってるのが、信じられなかった。でも、真剣な表情だったので、伸子も、真面目に、「私は、ちょっと、考えられないわ。」と言った。京介は、「1度、考えてみてもらえませんか?」と言って、部屋を出た。

 伸子は、呆然としていた。あまりの告白に、ついていけてなかった。16歳差の京介とは、もちろん、ありえなかった。

 後日、京介に、伸子は、「お互い、よく考えてみよう。あり得ないと思うの。」と言ったが、京介は、「僕のことをもっと、いろいろ、知ってからでも、いいのでは、ないですか?」と、言った。

 伸子は、年齢差がなければ、考えてみてもよかったな、と、思っていた。それを見透かされたように、「年齢差のことは、考えないでくださいね。」そう、京介に、くぎをさされた。どこまでも、食い下がってくる京介に、伸子も、根負けしていた。

 京介が、「1度、ゆっくり、会ってもらえませんか?」と、言ってきた。伸子は、気が進まなかったが、行ってみることにした。お互い、気が合わなければ、すぐに、離れることになるだろうと、思っていたからだ。

 伸子は、「いいわよ。」と言った。落ちついた雰囲気の静かな喫茶店で、会うことにした。   約束当日、伸子が喫茶店に入ると、京介は、もう来ていた。ラフな格好の京介は、一段と、凛々しく見えた。伸子は、「おまたせ。」と言って、京介の座っている、真向かいに、座った。

 2人で、コーヒーを頼んで、世間話から、なぜ、先生になったのか、や、田舎のことなど、なんでも話した。伸子は、京介が、年齢差があるにもかかわらず、とても、話しやすい人だなと、思って、意外性を感じていた。京介もまた、先生をしているときの、伸子とは違って、気さくなひとだな、と、思い、親しみを感じていた。

 「また、会ってもらえますか?」京介は、言った。伸子は、これ以上会うのは、気が引けていた。「もう、会わないわ。」伸子が言った。「どうしてですか?年下だからですか?」京介が、聞いた。「それもあるけど、もう、会わない方がいいと思うの。お互いのために。」伸子は、言った。「もう少し、僕と付き合ってください。」京介は、そう言って、会計の支払いを済ませた。 

 伸子は、なんとなく、少女の様な気持ちになっていた。京介は、見た目は、細くて、頼りなさそうだけど、意外と、頼れそうだと思っていた。思っていなかった面が、次から次と、出てきて、一緒にいて、楽しくなっていた。22歳には、思えない、幅の広い人間だな、と、思った。伸子は、少しだけ、京介に惹かれている自分を意識していた。

 その次のデートの時は、ディズニーシーに、誘われて、一緒に行った。伸子は、ガラにもなく、少し、ウキウキしていた。京介も、楽しみにしていた。2人で、いろんな乗り物や、アトラクションに、行って、楽しんだ。本当に、満喫したデートだった。伸子は、気恥ずかしさがあったが、来てよかったと、思っていた。こんなに、楽しいのは、何年ぶりだろうと、思っていた。

 その帰り、京介から、正式に、プロポーズされた。伸子は、驚いたが、少し、嬉しかった。

伸子は、言った。「結婚は、できないわ。」「どうしてですか?」京介は、言った。「年の差もあるし、第一、京介くんのご両親は、反対するはずよ。」伸子が言った。京介は、「家に戻ったら、両親に話します。」伸子は、それに、反対したが、京介は、聞き入れなかった。

 家に戻り、京介は、両親に、結婚したい人がいて、その人は、38歳なことを、話した。両親は、猛反対した。もっと、他にいるから、諦めなさいと。京介の両親は、ともに、42歳だった。伸子とは、4歳しか違わなかった。

 京介は、何を言われても、あきらめないから、と、言った。両親は、それなら、勘当する、と、言った。京介は、仕方がないと思っていた。

 3回目に、伸子と会ったとき、京介は、両親に反対されたが、あきらめないと、伝えた。伸子は、当然だと思っていた。伸子は、「もう、会うのは、やめましょう。先がないのに、会ってても、ムダだと思うの。」と、言った 京介は、「先はあるよ。2人で、頑張っていこうよ。」と言った。伸子の気持ちは、揺れ動いていた。だんだん、京介の事が、好きになっていっていたのだ。

 京介は、自分の気持ちを、正直に、伸子に伝えた。「僕は、伸子さんとじゃなければ、誰とも、結婚しません。」そう言って、涙ぐんだ。伸子も、自然と、涙が、こぼれてきた。京介は、言った。「僕が、伸子さんを、養っていくので、僕と結婚してください。両親の反対は、僕がなんとかしますから。」伸子は、素直に嬉しかった。たとえ、どうなっても、京介の愛に、こたえたかった。

 2人は、間もなく、籍を入れた。結婚式は、できなかったが、おめでたいことがあった。2人に、赤ちゃんが、できたのだ。伸子も、京介も、とても嬉しかった。これから、3人で、どんな時も、負けずに生きていこうと、思っていた。


 


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