9・はじめての友だち
「……そういえば、コロはげんきにしてるかな?」
この日、空を飛んでいたぽーは、ふとコロのことを思いだしました。
「よし、コロに会いに行こうっと♪」
「たしか、あの青い屋根の家だったな」
青い屋根の家の庭に、コロの小さな家が見えました。
よく見ると、コロが気持ちよさそうに眠っています。
「ねてるな。起こしたらかわいそうだよね」
ぽーが空に飛びたとうとすると……
「わん、わん」
後ろからコロの声が聞こえてきました。
「あ……っ、おこしちゃった。ごめんね」
そう言いながらも、ぽーはとてもうれしそう。
「げんきだった? コロ」
「わ、わん、わん」
「え……っ、くびわを取ってくれって? ダメだよ、こないだの女の子がかなしむよ」
「わわん、わん」
「へえ……、あすかちゃんって言うんだね、あの女の子」
「わん、わん」
「わかったよ。あすかちゃんが学校からかえってくるまでだよ」
ぽーは、コロの首輪のボタンをパチンと外しました。
こうして、ぽーはコロと楽しく話しながら公園へ向かいました。
「そうなんだよ。富士山って大きいよ」
「わわん、わん、わん」
「いつかいっしょに行きたいね」
「え……っ? かけっこだって? よおし、じゃあ公園までかけっこだ。よーいドン!」
こうして、ぽーとコロはなかよく公園で遊びました。
カラーン♪ コローン♪
カラーン♪ コローン♪
「あっ、おやつの時間だ! かえらなきゃ。じゃあコロ、かえろっか」
コロの家でぽーが首輪をつけると、あすかが帰ってきました。
「コロ、げんきだった?」
あすかは、コロの頭をなでながら話しかけました。
「わん、わん」
「じゃあ、あとでさんぽにいこうね」
「わん♪」
そう言うと、あすかは家の中に入っていきました。
「じゃあね、コロ。またね」
ぽーが空に飛びたつと、コロはしっぽをふって「わん」と言いました。
「友だちって、いいな♪」
ぽーは、はじめての友だちができて、うれしくてたまりませんでした。




