3・動物園に来ちゃったよ
ある日、ぽーは象を見たくて動物園にやってきました。
「ぞうさんいるかな? ママがどうぶつえんにいるって言ってたけどな」
ぽーは、ワクワクしながら空からおりていきます。
そして、動物園に入ると象のコーナーが見えてきました。
ぽーには、檻や柵はおかまいなし。動物たちの近くまで行けてしまいます。
そして、ぽーは象の柵の中に入っていきました。
……すると、大きな体で長い鼻の象が、のっしのっしと歩いてきました。
「うわぁ、ぞうさん大きいなあ」
ぽーは、はじめて見る象にビックリです。
「おはなも長いなあ。でも……、ぞうさんのおはなの穴って、ひとつなのかな?」
ぽーは、象の鼻の穴を見るために、鼻の動きにあわせて動き回っていました。
「こらっ、うごくな! はなの穴を見せて」
象は、鼻をひっきりなしに動かすので、なかなか見れません。
しかし、象が水を飲もうと鼻をのばした時に……
「見えた、見えた、やったぁ!」
ぽーは、ぴょんぴょん飛びはねてよろこんでいます。
「おはなの穴は、ふたつだったよ」
そして、ぽーが象のコーナーから出て飛んでいると……
「えーん、せっかく来たのにー」
どこからか、男の子の泣き声が聞こえてきました。
「どうしたんだろう?」
ぽーは、泣き声のする方向に飛んでいきました。
そこは、ライオンの檻。
ライオンは、とても気持ちよさそうに眠っていました。
「うごいてるライオンさんが、みたかったよぉ」
「今度、来れるのはいつになるか分からないから見せてあげたいけどねえ」
一緒にいるおばあさんも、困っていました。
「よし! まかせといて」
ぽーはそう言って、檻の中へと入っていきました。
「ライオンさん、ごめんなさい。少しだけでいいから、おきてあげて」
そして、ぽーは触りたい! と思って、ライオンの鼻にチョコンと触りました。
「ンガッ?」
ライオンはビックリして目を開けました。
「あ……っ、ライオンさん、おきたよ!」
男の子は、とてもうれしそうです。
「よかったねえ」
おばあさんも、ホッとしました。
すると、ライオンは起き上がって檻の前まで歩いてきました。そして、キョロキョロとまわりを見てからまた寝てしまいました。
「やったぁ、うごいてるのが見れたよ」
「よかったね♪」
ぽーは、うれしそうに空に飛んでいきました。
カラーン♪、コローン♪
カラーン♪、コローン♪
今日も、雲の上の教会から、おやつの時間をしらせる鐘の音が鳴っています。




