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お客様は神様ではありません★そこはあなたの縄張りですか?

作者: 刻田みのり

狐「いらっしゃいませ!」

 

 

 


 飲食店に行くとですね、いるのですよ。


 必ず同じテーブルにつきたがる奴が。


 ちゃんと空いたテーブルはあるのです。


 というか件のテーブルは直前まで他のお客様が利用していたためまだ食器を片付けていません。椅子の座面とかもほんのり温かかったりします。


 ひょっとすると体臭や香水の匂いとかも残っているかもしれません。


 くどいようですが他にもテーブルはあります。誰も使っていません。


 でも、わざわざまだ食器も下げていないテーブルにつこうとするのです。


 あれですか?


 そのテーブルはあなたの縄張りですか?


 そうですね。


 たぶん、そのテーブルはあなたにとっての縄張りなのでしょう。


 もしかすると、店員さんの知らない間にマーキングでもしたのかもしれませんね。


 でも、そこはあなただけのテーブルではないのです。


 つーか他のお客様のテーブルでもありません。


 強いて言えば(いや、強いて言わなくても)お店のテーブルです。


 てか、わざわざ片付いてもいないテーブルにつかないでもらえますか?


 まあ、他に誰もいないのなら「ちっ、しょうがねぇなぁ」とか内心で毒づくくらいで済みますが忙しい時にそれやられると殺意が芽生えるんですよね。


 良かったですね、殺人事件の被害者にならなくて。今まで見逃してもらえてラッキー。


 その幸運がこれからも続くことを祈ります。


 あ、お帰りはあちらです!

 

 

 


狐「ご来店ありがとうございました!」

 

 

 


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