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プロローグ『夢を見ていた』
まえがき
一つのアパートで繰り広げられるハーレムラブコメディ。
是非、ご拝読ください!
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————十年間、ずっと同じ夢を見ていた。
五人の女性と、ただただ一緒に過ごす日々。
毎日、誰か一人が現れて、その人と過ごす。
ただ、その五人の誰かであることに変わりはない。
幸せだった時間は、俺が大学に進学する二か月前に終わりを迎えた。
「えっと……リトくん、だよね?」
「や、リー君。本当にいたんだね」
「リト、よね? あたしのこと、分かる?」
「初めまして、リトさん!」
「……リト。やっと会えた」
夢の中の存在だと思っていた彼女達はある日、俺の家を訪れた。
一人ずつではなく、五人で。
これは、俺——神薙浬杜が、ただただ同じアパートの美少女達に犯されそうになる話だ。