5話 決戦
最近遅れ気味ですが頑張って投稿していきます!
夏月「さあ、そろそろ作戦開始時刻になる。蒼轟型は動力を切断、停止を指示する」
「サイドスラスターで左舷方向旋回90度を指示する」
「強襲揚陸艦、戦艦はそのまま最大出力航行で大陸に向かえ」
「零型原子力空母に指示、大型爆撃機発艦準備せよ」
「蒼轟型に射撃命令を指示する。全砲塔右舷90度旋回。最大仰角44度電力充填レールガン装置作動準備。500cm榴弾6発装填。目標弾着地点アルバー大帝国ハイラー統治下地域」
すべての指示を素早く出した夏月は先にゆく艦隊を見ていた。強襲揚陸艦や戦艦はまたたく間に先へ先へを進んでいた。そろそろすべての準備が終わる頃だ。
准将A「大型爆撃機全機発艦完了」
「次に護衛戦闘機を随時発艦します」
中将A「船体及び砲塔旋回、仰角、電力充填完了、各一門6発装填、目標指定完了。いつでも射撃が可能です!!」
夏月「大型爆撃機が爆撃目標地点まで残り15分になり次第射撃を開始する」
「「「了解」」」
夏月がそう言うと早速爆撃機から残り分数を伝えられ射撃を開始し始めた。
夏月「全門通電許可及び火器装置使用許可、射撃指揮所へ武装使用を許可する」
准尉A「許可受け取りました。これより射撃を行いますので甲板上にいる戦闘員または作業員は直ちに艦内に退避してください」
この発言とともにサイレンが鳴り、外にいた人たちはみな退避した。砲撃長は射撃用引き金を手に持ち、射撃までカウントを夏月がした。
夏月「5……4……3……2……1……」
「撃てーーーーー!!!!!!」
夏月が言葉を放った次の瞬間
「「「「「ドン!!!!!!」」」」」
3隻の全門から砲弾が飛んでった。音は大きいものの、衝撃波はあまり来なかった。装薬を大量に使うわけではなく電磁コイルで射撃しているからだろう。勢いよく飛んで行った砲弾は音速の約8倍の速度で飛んで行った。
予定弾着時間は約4分
先に行った艦隊は約6時間後に帝国に着く
爆撃機は残り11分で爆撃位置に着く
夏月「長い戦いになりそうだが気楽にやろう」
夏月がそう呟き、爆撃機から弾着報告が来た
大佐A「全弾弾着を確認、このまま射撃を続行しても弾着すると思われます」
夏月「報告ご苦労、引き続き射撃を行う」
「蒼轟型全艦残り装填5発、全弾射撃用意」
「打てーーーーーー!!!!!!!」
夏月がまた射撃合図を送り全ての艦から斉射された。6秒ごとに連続で射撃し、一門残り5発を打ち切った。全ての砲弾がハイラー統治下に目掛けて飛んで行った。
夏月「まさかこんなことができるとは、冬夜の設計には驚かされるな。よし、全艦アルバー大帝国に向け再度動力接続せよ。出力全開!」
全ての艦が動き始めた頃爆撃機から弾着報告が来た。もちろん全弾命中を確認した。それと同時に爆撃地点にもうすぐ着くとの報告を受け、作戦を開始せよと報告し返した。
夏月「いよいよ本土決戦だ。長い道のりだったが、戦いはあっという間だろう」
その頃、アルバー大帝国ではかなりの集中砲火を受けていたが、アリスが守る地域にはひとつも傷がない。さすが守護神と言ったところだろう。だがハイラーが統治している地域は壊滅、もう街という形は何一つないと言える。
ハイラー「クソ!!」
「何がどうなってやがる、ユリオン軍主国とやらがいきなり宣戦布告し挙句の果てには俺の統治下を木っ端微塵にしやがって」ゴン
ハイラーは壁に拳をぶつけてキレており、部下も殴り始めた。
ハイラー「てめぇらは本当に使えねえな、攻撃を受けてからもう6時間以上も経っているのになぜ対策のひとつもしていないんだ!!」ドガン
獣人A「きゃっ!」ドン
ハイラー「獣人族の親玉は何を考えているんだ」
「見たことの無いやつが陸を走り回ってやがるし」
「お、いいこと思いついたな。おいお前立て」
獣人A「痛いです!話してください!」
ハイラー「ごちゃごちゃうるせ!!」ドガン
獣人A「う...」
ハイラー「今からお前は人質として扱ってやる」
「「ドガーン」」
ハイラーがそうこうしているうちに扉が吹き飛ぶように開いた。
夏月「そんなことする必要は無い」
ハイラー「だ、だれだ!?」
夏月「うん?おれか?そうだな、ユリオン軍主国の国家元帥とでも言っておこう」
ハイラー「貴様か!!!!!今回の主犯は!!!!人間のくせになぜ獣人族の味方に着く!」
夏月「そうだなー、昔助けられたからな」
ハイラー「ふん、そんな理由でか。クソが!」
夏月「はぁ」
ハイラー「なんだその溜め息は!!!!」
夏月「ハイラー、その子を離せ」
ハイラー「やな話だね、てめぇこそ投降しろ、敗北宣言でも出したらどうだ?」はっはっはっ
「今すぐにでも白旗あげれば植民地として扱ってやるよ、お前ら国民全てを奴隷としてな!!」
夏月「そうか、ならば」
「「死ね」」
夏月「エンチャントウェポン!死の呪い!!」
夏月の手に持つ刀が黒くなり始めた。夏月はハイラーに瞬間的に近づき腕を吹き飛ばした。吹き飛ばされた腕は一瞬にして黒くなっていた。
夏月「あーあ、頭跳ねそこねたなー」
夏月はそういいニヤリと笑った。ハイラーは何が起こったかさっぱりわからなかったが、笑い声が聞こえたと同時に我に返った頃には腕がないことに気づいた。
ハイラー「う、うでが!!ーー!!!ーーー!!!!うがぁぁぁぁぁあっぁぁあ!!!!」
悲鳴が響き渡った。だがそれは声が枯れたと同時に体が黒く染ってしまった。
夏月「君大丈夫かい?」
獣人A「あ、あ、あり、ありが、とうございます」
かなり脅えているようだが無理もない。夏月がしたことは死神の加護によるエンチャント。武器に少しでも触れてしまえばすぐにでも黒くなって死ぬ。かなりグロテスクだろう。体が溶けて内蔵がむき出しになるのは、なれない人が見れば嘔吐してもおかしくはない。
夏月「もう大丈夫だ、君たち獣人族はこの我の手により、そして我らが軍隊により、開放された!!」
本土決戦が一瞬にして終わってしまった。残党はほぼ残っていなく、すぐに方が着いた。
「「「諸君、ハイラーは死んだ!!!そして両国平和を取り戻し、本来のアルバー大帝国に戻た!!!我らの勝利をここに宣言する!!!」」」
「「「「おーーーーー!!!!!!」
いろいろな場所から喜びの声が聞こえた。
一休み
今回の作戦の請求書です!
え?高くね?byユミ&夏月
閲覧ありがとうございます!最近は就職活動で忙しく、手を付けてないので落ち着いたら書いていきたいと思います!by隆哉