俺は雪山に咲くひまわりを見た
雪山で遭難して2日目、吹雪は強くなるばかりである
たまたま見つけた横穴に隠れることで風や雪を防げてはいる
食糧などもまだ大丈夫ではあるが、このまま吹雪が治らない場合覚悟しなければいけないだろう
雪山で遭難して10日目、未だ吹雪は止む様子を見せない
多く持ってきていた食料も節約していたがそろそろ底をつくだろう
明日か明後日にはこの吹雪が止まなくとも行動しなければならない
雪山で遭難して13日目、吹雪は止んだが現在位置を見失った
食料も節約して後2日分。山を降っているはずなのに何処にもたどり着かない
周囲に目印になりそうなものは一つだけ存在した
なぜか咲いている大きなひまわりだ
寒さや空腹などで幻覚を見ているのかもしれない「大変やね〜」幻聴も聞こえる
これは、遭難した男性となぜか咲いているひまわりの話である
主人公
趣味は山登り
長期休暇を利用して山登りをするも突如吹雪いてきたため避難する
予定以上の日数を山で過ごしているため救助隊も捜索している
ひまわり
本人曰く、普通のひまわり
「なんか変な目で見られがちやけど、うちは普通のひまわりやで?」
とのことなので、普通のひまわりらしい
そんなわけあるか
このひまわりは周囲の熱を吸収することで咲いてるんだよ
周囲の熱を奪うせいでめっちゃ大気が不安定になるよ
つまりこの山で起きている吹雪は…
エセ関西弁はわざとらしいよ




