荷物運び専門の俺、お荷物な仲間も運ぶようになる
荷物運び専門、それは戦えない代わりに荷物を運ぶ弱者
と、思われているがそうではない
全員の荷物を運び、その荷物を守り、そして管理もしなければならないのだ
俺は仲間の中でも実は強い方(一番ではない)
8人で行動しているが7人分は俺が背負って一緒に走っている
そんな日々だったが、新しい仲間が入った
「よろしくね〜」
軽薄そうな笑顔で挨拶をしている男性、どうもリーダーの知り合いらしい
どんな腕前かと思ったら、移動するだけで倒れた
「ず、ずみまぜん…」
荷物と一緒に背負って運ぶ、どうも鑑定などの目利きが得意らしい
けれど運動能力はないに等しい
これなら拠点で待ってもらって、持ち帰ったものを鑑定して貰えばいいのでは?
「どうだ!役に立つだろ!」
「はぁ」
リーダーは俺の背中でぐったりしている仲間が役立ったと思っているらしい
まぁ、俺が背負っていれば邪魔にはならないだろうけど…
これは、荷物運びの量が日に日に増えていってしまっている男の話である
主人公
荷物運び専門の冒険者(53歳男性)
若い頃から荷物運びを続けており、実力もあるが性に合っているので荷物運びを続けている
最近、運ぶものがどんどん増えて流石に思うところがある
あの、リーダー?少しいいですか?
どうした?
いや、荷物量が少し…
運べないのか?
運ぶのはできるんですが、無駄が多くないですか?
無駄な荷物なんてないだろ?いざという時の非常用の荷物がほとんどだぞ?
じゃあ拠点で待っていればいい仲間や結局捨てるクズ石や魔物が寄ってくるだけで使い道のない魔物の血液は?
いるだろ!何かに使えるはずだ!仲間は大切だろ!?
まぁ、いいですけど…
※いっそどこまで荷物が持てるかに挑戦しようかと思い始めている




