謎解きによく使われる小道具を作る専門家です
例えば、一度しか使えない謎の鍵
例えば、都合よく一致する謎のネジ
例えば、中に何かが入った謎のぬいぐるみ
謎解きや脱出、デスゲームなんかでもよく見かけるこれらの小道具
俺はそんな小道具を注文されたように作る専門家だ
「すみません、注文していた箱はできていますか?」
「えっと、リアル脱出ゲームの暗号箱ですね?」
「あ、はい!そうです!!」
今日も注文された箱を渡す
明日も明後日も仕事があるせいで休む暇がない
「ふぅ、あと8件も依頼が残ってるな」
手を抜くことはできない、万が一があれば大問題にもなるし信用も失う
たった1人で働いているが、信頼できる仲間はいない
過去に大問題を起こしてデスゲームに巻き込まれて帰ってこなくなったし…
「急ぎの仕事は…この『エロありデスゲーム〜少女の姿をしたリアル人形(中に鍵あり)〜』だな」
マニアックな注文もよく来るが、むしろ簡単な部類だ
とりあえずモデルは…適当な少女の写真を2000種類ほど集めて特徴を消したものでいいな
早速作り始めるか
これは、世界に数人しかいないギミックに使う小道具専門の男性の話である
主人公
小道具作りのプロ(31歳)
器用な手先で色々と作れることを細々と宣伝したらマニアックな注文が来るようになった
過去一苦労した注文は『「最初の扉」と「手錠」と「隠し部屋の壁の鍵穴」に対応した一見すると鍵に見えない鍵(キャラクターのフィギュアに見える)』
あ?なんだこの注文
なになに…『女性(写真同封)にそっくりな性玩具(実用性皆無)』
何がしたいんだこれ?
まぁ、支払いはされているから作るけど…
いや、本当に何がしたいんだこれ?
※死んだ奥さんが忘れられない富豪の注文、実用性皆無なのは徐々に離れたいから




