インスタグラム
若者の多くがインスタグラムを利用し、彼らの友人と繋がる。そしてインスタグラムを通じて彼らは自分が何をしているかを他人に発信し、他人が何をしているかチェックする。彼らは毎日誰に言われる訳でもなく自らそれを開いてはストーリーをタップする。そして一通り確認し終わると彼らはストーリーに映った友人を思い出しながらため息を吐く。。
「インスタグラムを見ると自分の生活が虚しく感じる」
彼は言う。
「そんなものは消してしまえばいいじゃないか」
私は言う。
「しかしインスタグラムが俺を人の形に留めてくれるのだ」
彼は言う。
「それなら妖怪にでもなってしまった方がマシだ」
私は言う。
「やめてくれ」
彼は言う。
「やめたい」
君は言う。