夫へ
私は、あなたがどんなことをしようと、離婚しようと本気で思ったことはありませんでした。
「離婚」という言葉を発したことはありましたが、全然本気ではありませんでした。
義母やあなたに信じられないような言動をとられたり、アダルト動画に明け暮れて私には触れようとしなかったときも、不思議と離婚しようとは思いませんでした。
でも、今日、初めて離婚を考えました。
矛盾して聞こえるかもしれませんが、とても感謝しています。
本当にたくさんのことを学ばせてもらった、成長できた結婚生活でした。
ありがとうございました。
あいつがまた、やって来て、私のことを叱ってくれました。
あいつにも感謝しています。
あいつが帰って行った後、あなたの言った言葉を聞いた瞬間、「もう、一緒に居られないかも…」と思いました。
あいつも、あなたも義母も、私が本当の私に戻って行く為の「私」だったのです。
何を言っているのか、理解できないかもしれません。
でも、分ってほしいのは、今、私があなたに感謝しているということです。
―本当にありがとう。
先のことは分からないけれど、今の心境のありのまま。
こんな考えになるとは、ついさっきまで想像もつかなかったことです。
私は、この家に居る限り、あなたや義母にあまえてしまうでしょう。
本当の自分を生きられないのは、あなたや義母のせいだと思ってしまうでしょう。
私の実力を出さないまま。不満に埋もれて終わっていくでしょう。
だから、離婚はわたしの「わがまま」と見られるのかもしれません。
実際、その通りなのかもしれません。
でも、私にとっては「わがまま」ではなく、「あるがまま」なのです!
本当に、ごめんなさい。
あなたのことを嫌いになった訳ではないのです。
本当に感謝しています。
―ありがとう。