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人生ゲーム-筒井晶の場合-   作者: 青井 楊
6/8

全ては勝手に起こっている

 さっきは、あいつに感謝できる程、軽くなっていたのに、気付くとまた、重くたい暗い気分になってしまっている。


軽くなるのも、重たくなるのも、勝手に起こっている。


あいつを怒らせた私の発言も、勝手に口から出てきた。

どうして、言ってしまったのか⁈分からない…

もちろん、私の中の本音が出てきた訳だが、言わないという選択もあったはずなのに、口を突いて出てきた感じ。

それと同様、あいつの口から出た私への罵声も、勝手に起こった事だ。


全ては、順調。

全ては、完璧。


だとすると、気が重くなっても順調。

あいつを怒らせたのも、完璧。


もう、この苦しみから脱出する決意をしたのだ。

決意をしたのも完璧。

自分が決意したと思っているが、勝手に決意することが起きて、それを自分がしたと信じている。


でも、決意した誰かが居るわけではない。


私は、居ない。

あいつも、居ない。


誰も居ないけど、全体で「これ」が起こっている。

勝手に起こっている。

誰のコントロールもなく、ただ、起こっている。

全ては、勝手に起こっている。

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