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人生ゲーム-筒井晶の場合-   作者: 青井 楊
3/8

あの人

 昨晩、すごく嫌なことがあって、でも、それを一瞬で吹き飛ばせるような存在が、あの人。


 結婚してから恋をするのは初めてで、自分から好きになった人生で初めての人。


去年の1月のある日、ヨガ教室の帰りに寄ったいつものドラッグストアの店員さんが、違って見えた。


輝いて見えた。


これまでに何回も会ってはいるけど、店員と客の会話以上の話はしたことがない。

始めは何が起こったのか分からなかった。



「あの人は何だろう」と思って過ごしていると答えとなる本が降ってきた。


『宇宙からの伴侶スピリットメイト』


図書館の廃棄図書の中から、たまたま見つけた。(ヨガの教本には、「偶然はない。全て必然。」と書いてある。)

この本を手に取ったとき、「これが答えだ」とピンときた。


この手の直感は当たっていることが多いが、本の内容は全くもって100%信じたら、「頭おかしいんじゃないの」と言われかねない内容だった。


本の趣旨を簡単に説明すると、この世で出会った人、全員が前世から何らかの関係をもっているソウルメイト。

その中でも、お互いの学びのために正反対の性質をもった人と結婚するケースが多い。


スピリットメイトとは、元々1つだった自分の分身みたいな人。

だから、考えていることがシンクロする。

未熟な時に出逢ってしまうと、衝突が絶えない。

しかし、ある程度成長してから出逢うことができれば、最高のパートナーとなる。



名前も知らない、どこに住んでいるのかも知らない、今までどんな人生を送ってきたのかも知らない、もちろん、一緒に何かをしたという経験もない。


普通、そんな人、好きになる⁈

今までの私には考えられないこと、一目惚れなんて考えられない、第一それまで何度か会っているときは何も感じていなかった訳だし…

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