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僕はまだ君と眠っている
僕が笑わせようとしなくても
笑ってくれるあなたは
僕の中で最強の存在でした
僕が分かりやすく好きという態度を示さなくても
寄り添ってくるあなたは
僕を勘違いさせる存在でした
僕にほっぺをつねられれば
嬉しそうに嫌がってその手をにぎるあなたは
僕に「愛おしい」という感情を初めて持たせた存在でした
あなたが初めてした自己主張は
僕と別れることでした
あなたが初めてした拒否は
別れてからの再会でした
あなたが僕の彼女だった時の
あなたのあの可愛らしさが
僕を現実から目隠ししようとする