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それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
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セイレーンとタコと(12)

剣先とかモンゴウとか言うから絶対にイカだと思ってたのに話が違う。

デッキにいた私達を見ていた人達からヒソヒソと聞こえる。

「あれがモンゴウ」

「先を越された」

「手柄を……」

「おっぱい……」

最後のは違う。

「きっキモ!ナニコレ?本当にこの星の生き物?」

そういうのはヴィヴィだ。

というか海で生活できるヴィヴィがタコも見たことないんだろうか。

まあ私からしたらそこら辺化け物だらけだけどね。

今や私も化け物みたいになってしまった。

「ヴィヴィ、お願いがあるんだけど」

「イヤよ気持ち悪い」

「まだなにも言ってないでしょ、潜って他に仲間がいないか見てきてくれない?」

テロ集団で王の首を狙いに来たならまだ他にいる可能性がある。

「ええー、なんで私が」

「魚みたいになれるんだからいいじゃん」

「濡れるでしょ」

宝の持ち腐れかよ。

タコを知らない理由がよくわかったわ。

「ぎょえええ!隊長!」

海の方から聞こえた悲鳴に振り向くとモンゴウよりは小振りなタコが数匹。

隊長の惨事に駆けつけた訳だ。

「退散!退さーん!!」

判断が早い。

すっといなくなった。

「むっ逃げられたか、ヴィヴィが我が儘言うから」

「私のせい!?」



「と、いうことでこの船の厨房をお借りしてタコ料理を作りたいと思いまーす」

事情を説明して船長さんに許可をもらった。

王都の方にも連絡を入れてくれたそうだ。

「こんなの本当に食えるの?」

もうほぼ動かなくなったモンゴウをヴィヴィがツンツンする。

本当に日本人なんでタコ食べようと思ったんだろうね、謎だわ。

あとウニ。

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