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それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
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ハイドラとバスと(8)

一瞬大人しかったのはなんだろうか。

向こうも様子見だったかな。

結構強い力でググッと引いたかと思うと下流に向かってスイーっと持ってかれていく。

だんだん深い所に向かってるんだろうか。

これはもしかしたらさっき見えた魚影の奴よりデカいかもしれない。

あまり逆らうとライン切れるかな。

軽くドラグを絞めて反対側に引きながらちょっとずつ巻く感じ、そうすると今度は反対側、私が引っ張る方向に走り始めた、私も負けじとまた反対方向に引く。

ああー釣りしてるって感じ。

ちょっとずつ巻きながらでも何分もしない内にかなり岸まで近付いた。

バチャバチャと水面で暴れ最後まで抵抗を繰り返す。

まあ手前二メートル程まで来てもうこれは私の勝ちよ。

全力で暴れた魚も残り一メートルまで来たらかなり弱まっていた。

「っしゃおら」

ギリギリの際まで行って口元に親指を入れ持ち上げる。

よしよしスレじゃなくてちゃんと食ってるな。

「ブラックバス、の様なもの」

スッと陸に上げスッとメジャーを当てる。

「五十四センチと……っしゃあ!」

魔力角まで入れたら更に五センチぐらいかな、でっかーい。

この世界の魚の中じゃそうでもないかもしれないけどまあ普通のバスとしては十分なサイズでしょ?

「さいっこう」

ヌッとワームを口から外し岸で数秒水に浸けてから離す。

「サンキュー、もう人間に捕まるなよハニー」

素早くリリース。

命大事に。

バスの放流は本当はいけないんだけどね。

この世界のバスだしいいでしょ。

外来もなにもない。

あーこのバスフィッシングのパワフル感ほんとに堪んない。

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