表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
32/272

スライムとサーモンと(15)

確かに物静かな感じではあるが言う程無口って訳じゃなさそうだ。

しばらく連れられて歩き村長という老人の家に着いて経緯の説明と挨拶を済ませるとゆっくりしていきなさいと優しい言葉を貰ったのでお言葉に甘えてとりあえずリリーの案内でリリーの家に向かう。



「まずはこの筋子を処理」

熱めに作ったお湯でホロホロパラパラと崩してゴミを弾いて金属製のザルの様な容器で湯切り。

ザルというよりは篩に近いだろうか。

この世界の調理器具なのかな。

この世界の調味料はよく分からなかったけど醤油、酒、みりん、砂糖に近そうな物が色々揃っていたので色々借りて甘辛めのタレを作った。

「あとは一晩浸けとくだけ」

冷蔵庫は無いだろうなと思ってたけど地下室が冷えると言うことで置いて来て貰った。

「次にサーモンの身を処理」

捌いて分けてたやつ。

正確にはサーモンとはちょっと違う。

骨の形自体が微妙に違う。

とりあえず腹骨をすいて。

中骨を抜いてサクにして。

刺身の形に。

脂がノリノリで照りってりだ。

まあこうなっちゃうとほぼサーモンだね。

リリーに出してもらった皿に移して。

「サーモンの盛り合わせ」

完成。

ツマとか大葉とかあればよかったけどまあいいでしょう。

余ってたカマスは横で見てたタリアさんの口に放り投げた。

美味しそうに食べてたしまあ大丈夫じゃないかな。

「お魚こうやって食べるのはじめて」

そう言うリリーが持ってきたフォークみたいな尖ったものでぶすりと刺身を刺して醤油みたいな調味料を付けてパクリ。

やっぱり脂がやばい。

身もしっかりオレンジとピンクの中間の色。

これはいいサーモン。

「美味しいよ」

米がほしい。

私の真似をしてリリーもサーモンを食べる。

気に入ったみたいで次から次に無くなっていった。

タリアさんも食べる量が容赦ない。

「む、あとはお兄ちゃんに取っておく」

そう言って私達のフォークが止まった辺りでサーモンの身を別の容器に移して地下に持っていった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ