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それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
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スライムとサーモンと(14)

「随分と兄妹仲がいいんだな」

門をくぐってすぐ、一番最初に口を開いたのはタリアさんだった。

なんでこの人が言うと皮肉っぽく聞こえるんだ。

しかし意に介さないかの様にリリーは淡々を返す。

「お兄ちゃんは唯一の家族だから」

「ピピー!終了終了!カンカンカンカン!」

これ以上は重い話になる。

私知ってる。

そういう時はいっそ話の腰を折っちゃった方がいい。

何がいいって私のメンタルがいい。

重いのは嫌いだ。

「でも別に気にしてない、辛くないし、私近々結婚するし」

終了だって言ってんだろ。

まあ重くなさそうで良かったけど。

無口とは言え容姿は凄く良く見える。

雰囲気的に性格も悪くなさそうだしまあモテそうと言えばモテそう。

こういう大人しい女の子が好きな男ってのは一定数いるもんだし。

しかしこの年で結婚か、この世界はそれが普通なのだろうか。

まあ妊娠出産も高齢だとリスクが高いとは言うし若い方がいいってのはあるかも知れないし若い女が好きって男も多いけども。

「ところで今どこに向かってるの?これ」

話の腰折ろう。

ポッキン。

「村長の所、挨拶だけでも、その後は私達の家に案内してあげる」

ちょっと警戒心が無さすぎません?

初対面だよ。

もし私達が強盗だったらどうするんだろう。

「強盗なの?」

「えっ!?違うけど……なんで……」

「心が読める」

やべえ。

だから無口でも平気なのか。

いやいや。

やべえ。



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