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それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
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スライムとサーモンと(7)

「はいはいこれ使っていいですから」

そう言って竿を渡そうとしたら急にグンッと針が引っ張られた。

「来た!」

渡す姿勢から自分で巻く姿勢に戻って再びラインを巻き始める。

さっきより全然岸に近い所でバシャバシャと暴れてたまに魚の頭が見え隠れする。

マス種の頭なのは間違いない。

「っしゃおらぁ!」

竿を引きながら巻く。

流石に強い。

「お、釣れたか」

「まだわかんないですけどね!」

まだバレる可能性はあるがさっきよりは釣り上げられる可能性は高い。

バレるというのは針にかかった魚が逃げる事だ。

がんばれスライム。

いや、ここまで来たら頑張るのはスライムじゃないか。

もう殆ど足元まで来ていた。

「おっほっほ、これこれ」

ヨダレ出る。

すぐ足元だしタモもいらないだろう。

弱めに暴れながら足元で抵抗するそいつを引っ張りあげて陸地で寝かせる。

メジャーを出して頭から尾びれまで。

「七十九……八十!でっか!」

よく上がったなこれ。

腰の出刃包丁を抜き頭部を峰打ち。

尾の前当たりを切り落とさない程度に切って神経に締め用の棒を通して神経締め終わり。

エラの下を出刃の先でスパッと開いて出る血を川の水でジャバジャバと流し処理終わり。

「相変わらず手際がいいな」

「向こうの世界ではそういうの詳しい人が情報提示してくれるんで簡単に調べられるんですよ、最初は結構苦戦しましたよ、不器用な方なので」

何尾の魚が犠牲になったかわかったもんじゃない。

全部食べたけど。

それにしてもこの鮭お腹がパンパンだ。

だとすればアレが入ってるかもしれない。

みんなが大好きなプリン体たっぷりのアレが。





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