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それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
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ヴァンパイアとタツノオトシゴと(2)

「ま、いいですわ、そこの馬……に乗られてはまた逃げられるかもしれませんね、おい」

その指示でゾンビ兵が姫様の乗ってきた馬の紐を切った。

馬は一吠えすると森の方へと走っていく。

真っ白で丈夫そうな立派な馬だったのに勿体無い。

「所でここはなんです?その古い友人の宿営地?運がいいですねぇ」

「あ、あはは、そうみたいですね、そんな事よりさっさと帰りましょーねー」

「自分から逃げ出したのに?」

「だ、だって私が帰らないとあなた達が危ないんでしょ?ね?ほらいきましょいきましょ」

率先してそのリーダーの馬に飛び乗る。

案外バランス感覚あるな私。

「ほらほら!」

「いや、ちょっと、そこ乗られると俺が帰れないでしょ」

「じゃあどうやって連れ帰るつもりだったんですか」

「もちろんコイツらの馬ならどれに乗ってもいいですよ」

お前がそっち乗れよ。

こちとら今はお姫様やぞ。

軍人系は女の扱いが雑で良くない。

私が馬から降りたのを見てからジロが近くにいたゾンビを二体どついた。

「おいおい、お前さんも着いてくるつもりかよ、獣臭いのはごめんだぜ」

「ふざけんな、馬使って逃げ出して来るって事は城でそれなりそういう扱い受けてたんだろ、友人として着いていくぞ」

「はっ勝手にしな、城に入れて貰えるかどうかは知らねえがな」

私が降りた馬にマッチョが乗り、空いた二頭の馬に私とジロが乗り、乗りはぐれた二体のゾンビは不満を漏らす事もなく黙々とついてくる。

機械みたいだな。

感情とかはないのか。

せめて魂だけでも解放してあげたいけどこのゴリラが見てる前でやるわけにもいかないか。

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