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それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
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スライムとサーモンと(4)

そういえばこの世界に来てから私達以外に釣りをしている人間を見てない、これだけ条件がいい川が目の前にあるのに勿体ない、あまり普及してないんだろうか。

しゃくりながらくるくる。

しゃくりながらくるくる。

クイクイ。

一投目は掠りもせずに帰ってきた。

「むむ、反応ない」

肝心のスライムの方は形を残したまま尻尾をプルプルさせている。

これはちゃんと使えるなぁ。

今あるワームを使いきったらスライムを使う事にしよう。

「ダメじゃないか」

「ダメじゃないですー、魚が逃げるので静かにしててくださいー」

せっかちエルフめ。

第二投。

再び葦(みたいな植物)の足元を狙ってキャスト。

あしのあしもと。

先程とほぼ同じ地点に着水してちゃぽんと音を立てて波紋を作る。

数秒してボトムに着いたら再びしゃくりながらくるくる。

しゃくりながらくるくる。

「なんで草の近くに投げるんだ?」

「魚って基本的に何もない川の真ん中とかよりああいう物陰にいる事が多いんですよ、橋下駄の所とか杭の近くとか」

あくまでも私の世界の話だけど。

角で生命エネルギーとか取ってる魚が同じ方法で釣れてる事を考えたら性質はほぼ同じと考えたい。

そうであってくれ。

そうこう考えてる内にスライムが足元まで帰って来てしまった。

うーむ魚影が薄い。

近くで小魚がキラキラしてるのはチラチラ見えるが。

「網で掬った方が早くないか?」

「私は釣りがしたいんです」

空気読めない親みたいな事を言うんじゃない。


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