表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
208/272

魔界とマダイと(9)

鯛だと思ってたモノはビチビチと暴れ回っている。

いつもの角が無いな。

そう言えば大きい種類の奴らは角がない率が高い気がする。

自然エネルギーを吸収しなくても生きていける程の生命力って事だろうか。

だが気になったのはそれだけじゃない。

足が二本生えてる。

昔の動物がいっぱい出て来る野性的な少年が主人公のアニメでそういう魚見たな。

ウンババンバンバ。

脛毛が生えてる。

キモ。

「何ですかアレ、オッサン?」

ピタッと動きを止めてその足で器用に立ち上がった。

キモ。

ペタペタと足音を立てながら私の方に向き直る。

グッパリと口を開いたと思ったら長い舌が出て来て舌なめずり。

キモ。

「いやいや、なんで鯛に足とか舌があんの」

私の事食う気かな。

ペッと私の針を吐き出した。

ベトベトに汚れている。

無理。

一瞬ニヤリと笑った気がする。

こいつが魔族ってやつだろ。

邪悪過ぎる。

ベタベタと音をわざとらしく立てながら私の方に走ってきた。

指をパチンと鳴らして何重にも何重にも巨大な檻を構築しバリケードにするがそれを気にも止めずに破壊しながら私に詰め寄ってくる。

「キモいキモいキモい怖い怖い!」

追いかけられたら逃げるのは生物の本能。

足元に巨大なワイヤーを構築して足を引っ掛けるとずっこけて数メートル滑るが巨大な網で捕獲。

「はぁっはぁっ過去一アグレッシブな漁をしてしまった」

網の中で再びビチビチと跳ね回る。

こんな不快な魚見たことない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ