表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
204/272

魔界とマダイと(5)

いや、モース氏の差し金なら私の能力に対しても何か対策してるか。

まあ呪いの攻撃はそれ自体が対策ではあるけども。

「おいで蒲焼き」

蒲焼きの束縛から解放させて私の足元まで来させるとひょいっと頭を出して来たので数回撫でると自分から瓶に戻っていって消えた。

「それも奇妙な術だな」

「ああこれ?旅の途中で貰って」

両足と胴にも鎖を絡ませてほぼ完全に身動きを封じた。

地中五メートルまで埋め込む。

「これは……俺の負けだな、完敗だ」

文字通りこれなら手も足も出まい。

タリアさんもナイフを引っ込めた。

「自己紹介してもらえますか?」

諦めてその場に座り込んだ。

「……自己紹介ねえ、自分が殺そうとした相手に?」

「まあ私の事は殺せませんから」

「大した自信だな、その魔法があるからか?」

事実だし。

数秒の沈黙の後、口を開いたのはヴィヴィ。

「置いてく?進展無さそうだし」

「そうだな、襲ってきた奴だし」

肯定したのはタリアさん。

こうていエルフ。

鎖をこのままにして置いていくのがまあ一番安全か。

いや、殺しちゃうのが安全か。

「ま、待て!わかった!言う!」

「暴れない襲わないっていうなら鎖解いてあげてもいいですよ」

「…………わかった、従おう」

そうしてくれると助かる。

鎖を分解すると立ち上がってパンパンと砂を払うとボロ布をゴソゴソして腰の所から瓶を取り出してキャップを開けて飲み始めた。

「犬ってアルコール平気なの?」

「人間だって言ってるだろ立ち話もなんだしあんた達の乗り物に乗せてくれよ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ