表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
164/272

飛行船とサンショウウオと(11)

炎が消え一瞬で液体金属も消えたかと思うと船の正面で球体で再び現れて槍の様に細くなりオオサンショウウオを貫いた。

頭から胴体、尻尾にかけて刹那で移動して再び船の前に戻り球体になった。

「な、なんだその攻撃は、エグいな」

「あれが攻防一体のこの船の武器です、けど」

ズズズと音を立ててダウンしたオオサンショウウオが水の様に崩れて再びオオサンショウウオの形を形成した。

『あーあれは物理攻撃効かないタイプだね』

「そんなこと言われても、なんとかならないの?」

こっちも液体だったけど向こうも液体だったか。

まだモニターに見えてるさっきまでいた村に被害は無さそうだから良かった。

ビームとかミサイルとか無かったっけこの船。

付けてない気がする。

「おいバカ、出番じゃないのか」

「え、私一人行かせようとしてる?」

「この三人にお前の能力を教えるいい機会だろ」 

確かに私の能力ならまあ。

「まじかあ」

「モイラ、こいつを射出しろ」 

『はーい』

蜜が言うや否や船からオオサンショウウオの目の前に向けて強い光が射す。

これは外から人を回収したり乗客を出したりするエレベーターみたいな物だ。

空中に投げ出されたらキレてた。

「タリアさん、ヴィヴィ、ラヴィさん、見てて下さいね」

竿を置いて私だけ外に出る。



「あんた達がどれ程エナを理解しているかは知らないがな」

モニターにエナが映し出された。

サンショウウオの目の前だ。

「あいつがどんな化け物だろうと、せめて嫌いにならないでやってくれ」

そのエナがサンショウウオに触った瞬間に触れた所からサラサラと砂になるように消滅していく。

「ああ見えてさみしがり屋だからな」

「そうか」 

エルフの女がモニターから目を離さずに耳を傾ける。

「あいつの能力、いや魔法の本質は物質の分解と再構築、あいつの思うがままに行うそれには質量保存の法則は介在しない」

つまり生かすも殺すもその意思一つ。

「その何でも生み出せる能力から地球では最後にマザーと呼ばれていた、地球で最初に魔法に覚醒した女であり、最強の魔法に覚醒した女だ」

その強大な力故に恐れられ、全てを託された女でもある。

そしてその力こそ私達の今回の任務に最も重要な能力でもある。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ