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それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
153/272

ゴブリンとドジョウと(完)

「でもね」

でも。

「あいつの選択はあいつにしか出来ないのよ」

生意気な鳥だ。

「確かにそうだな、じゃあ今夜はガーリックチキンソテーも追加だな」

「なんでよ!今私いい話してたでしょ!」

「私より精神年齢高そうな会話をするな」

「理不尽にも程がある」

確かに私がエナ離れ出来ないと、奴が帰れる条件が揃った時に気持ちよく帰れないしな。

「ま、その内、な、心の準備をしておこう」

「そうよ、そう……」

ヴィヴィの視線が私の頭上にスーッと向いて言葉が途切れた。

「どうした?」

釣られて私も見る。

鳥の群れか、ドラゴンか、何か珍しい物でもあるのか。

「……なんだアレは……」

生物ではない。

私達の頭上をすっぽりと覆い被せる程、どころではない。

この山丸々一つ覆う程大きい銀色の船。

小屋からエナが勢いよく出て来て叫ぶ。

「んげぇ!来ちゃった!」

「な、なんだ!知ってるのか!?」

続いてサラとラヴィも出てきた。

「え、えっとー、そのー、あ、あははは」

もしかしたら最近の私達に秘密にしてる何かかもしれない。

「正解はCMの後!」

CMってなんだ。

人差し指を立てたエナの頭上に、その船からの光が強く射した。

『ママ!こんな所にいたのね!』

山全体に響くような拡張された声が轟く。

全員の視線がエナに注いだ。

「「「「「ママ!!?」」」」」

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