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それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
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ゴブリンとドジョウと(2)

「目を閉じて頭で考えて下さい、塩を纏った身を、ふわふわの身から溢れる脂、パリパリの皮目にほんのり苦い内臓、そして鼻を抜ける魚特有の風味」

「やめろやめろ腹減るだろ」

タリアさんにチョップされた。

「そういうの私の世界では飯テロって言うんですよ」

はぁ鮎。

ヨダレ出る。

買うと高いしあまり美味しくないんだよね、やっぱりぶどう虫で自分で釣るのがいい。

虫で釣ると食べるのに抵抗あるとか言う奴なんなの。

塩あるかな。

ラヴィさんが持ってるでしょ。

「お前もう頭の中では釣りしてるだろ」

「もう四枚は釣ってますね」

ロッドケースを漁るとフライのロッドはあった。

でもタックルボックスにフライがない……なんで……。

どっかで鳥でも毟るか。

鳥……?

「……あによ」

「ヴィヴィ、羽根をね」

「やーよ」

「ちょっとだけ!ちょっとだけ!」

先っぽだけ!先っぽだけだから!

最初は誰でも痛いもんだよ。

なんの話?

「いいからさっさとその村に行くわよ!」

「仕方ないにゃー」

にゃー。

川を辿りその男性と別れて四人で歩く。

川を覗くと綺麗な水がチョロチョロと流れる中で細長い魚がチョロチョロと見える。

「前見て歩かないと転ぶわよ」

「いや、あれは……なんだろ、フナ?じゃないな、そんな幅広い魚じゃない」

ウナギの稚魚?……違うな。

「なんかウネウネしてるな、蛇か?」

タリアさんも釣られる様に一緒に川を覗く。

私に釣られてみる?

「いえ、あれはドジョウですね、一匹一匹は大きくないですけど美味しいですよ」

やながわっ!

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