表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
それでも私は釣りに行く!  作者: naoてぃん
100/272

王都とウツボと(7)

今までの傷の中では一番深い傷口だがすぐに再生が始まる。

そういう魔法でも掛かってるんだろうか。

それでも流石にダメージが通ったのか分からないが周りのエビタコイカを捲き込みながら大きく暴れた。

「どぅわ!滑るって!」

デオさんが私の襟をがっちり掴んで今の傷口に剣を刺して踏ん張る。

こりゃ津波が発生するぞ。

「ど、どうするんですかこれ!」

「む、援軍だ」

「へ?」

そう言われてデオさんと視線を合わせて上空を見ると見慣れた青い鳥に黒い人影がぶら下がっているのが見える。

「あれは……ヴィヴィとラヴィさん?」

空中で二つの影は別れて黒い方が私達の居る地点に急降下してきた。

「来るぞ!掴まれ!」

「へ?」

デオさんが剣を抜いてその場から距離を取る。

ラヴィさんが変わらぬメイド服のままさっきの傷口に直撃、同時に爆発した。

私はというとデオさんに手を離されて無情にも海に急降下。

海面に直撃する前に空中でヴィヴィが拾ってくれた。

「あんた泣いてんの?」

「泣いてねーし」

そういう台詞はラブコメかホームドラマのクライマックスで言いたかった。

両肩を大きな爪で鷲掴みされてる。

あれ、空モードって足そんなだったっけ。

本当に鳥みたいになってるじゃん。

「ってラヴィさんは!?」

人間爆弾もといダークエルフ爆弾はやばい。

非人道的過ぎる。

「ああ、大丈夫よ、火の精霊の魔法みたい、そう言ってたわ」

じゃあさっきのは爆発というか超強火だったのか。

ウツボはさっきより暴れ方が激しくなって来ている。

ヴィヴィに運ばれて再び頭上へ。

「ラヴィさん!」

そこにはいつもの様におしとやかにラヴィさんが立っていた。

無傷。

「傷口は焼いておきましたよ、これで再生も遅れさせられるでしょう」

そう言われて着弾地点を見ると確かにさっき掘った傷口が真っ黒に焦げていた。

再生もしてないように見える。

「ささ、今の内に」

「それはともかくタリアさんとデオさんは?」

「さあ、分かりかねますがあのお二方なら無事でしょう」

タリアさんてラヴィさんのご主人様だよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ