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悪魔に転生してました。  作者: ぐっちょん
なんてこったの支配地編
80/114

番外編〜ニャンター誕生!?〜

更新が遅れてしまったので書いてみました。

よかったら読んでもらえると嬉しいです。


短めです。

 ――クローが悪魔界へ向かった頃――


「魔法の練習はここまでにしようではないか」


 魔力が尽きかけ息が荒くなったエリザとマリーを見た、セリスが腰に手を当てそう言った。


「はぁ、はぁ……はぃ」


「はぁ、はぁ……セリスさんありがとぅ」


 息も絶え絶えの二人はセリスにお礼の挨拶をするとぺたりとその場に座り込んだ。


 二人が新しく着用した美綺之鎧は丈が短く互いにクローの喜びそうな下着を晒しているのだが、慣れない魔力消費での疲労は思った以上にエリザとマリーにこたえたらしく、その下着を隠す元気がないほどだった。


「うーむ。少し無理をさせてしまったな……」


 一方、二人以上に魔球を放っていたセリスにはまったく疲労した様子は見られず座り込んだ二人にゆっくりと歩み寄った。


「体力を消耗したわけじゃないから効果は薄いと思うが……しないよりはマシだろう」


 そう言いつつセリスは二人に回復魔法を使った。セリスから放たれた癒しの光が二人を包み込む。


「はぁ、はぁ……ありがとう……ございます」


「はぁ、はぁ……ほわぁ……気持ちいいですね」


 ――――

 ――


 回復魔法の助けもあって元気を取り戻したエリザとマリーの二人は戸惑いの表情を浮かべていた。


「さあ、二人とも次はニャンター活動訓練に移る」


 すでに赤いにゃんこバスターへと変身したセリスが魔法剣と統合したバスタードソードを地に立て胸を張ると――


「さあ、変身ワードを唱えるのだソードに、ダガーよ! (ばゆん、ばゆん)」


 セリスは二人に変身しろと催促しつつ、いつも以上におっぱいを揺らしながら左手を突き出した。だがその表情は猫型の凛々しいヘッドパーツを着用しているので二人には確認できない。


「あ、あのぉセリスさーん?」


「マリー殿どうした?」


 おずおずと小さく手を挙げるマリーを、セリスが凛々しい猫の姿を模した顔を向け指名した。


「はい……ニャンター活動ってなんですか?」


「うむ。なるほど。マリー殿いい質問だ」


 二人は腕を組みおっぱいを強調させたセリスがにやりと笑みを浮かべたように感じた。


「そ、そうかな」


「ニャンター活動とはな、つまり――」


 セリスは二人にニャンター活動について簡潔に語った。といっても小一時間ほど嬉しそうに声を弾ませて語るエリザとマリーに聞く以外の選択肢はなかった。


「……つまり悪意ある悪魔を討伐するときにはこれ(ニャンター)に変身して戦うのですね」


 少しやつれたように見えるエリザが、右手の指にはめた変身キットを見ながら口を開いた。


「うむ。そうだ。周りに魔法を使用するところを見られると厄介だからな……コードネームも赤や白、青など色々と紆余曲折してしまったが、主殿のお陰でようやく形になった」


 セリスはバスターへと変身した己の両手を眺め感極まったのか、ぷるぷると震えだした。


「エリザ殿、マリー殿。いや、ソードにダガー! これで我々は心置きなく悪意ある悪魔の討伐活動ができるんだ」


「セリスさん、分かりました。悪意ある悪魔の討伐活動、それをニャンター活動と言うのですね」


「分かってくれたか……」


感極まったセリスがエリザとマリーに抱きつき落ち着を取り戻すまで時間を要することになったのだが、セリスを宥めていくうちに、感化されたエリザとマリーにも変なスイッチが入っていった。


「では、まずはみんなで変身した姿に慣れるところから始めよう!! 

 ソードにダガーよ! 我々ニャンターには飛翔モードにレジェンドモードやることは山ほどあるぞ」


「「はい!! 頑張りましょう!」」



 ――――

 ――



「おお、今日もやってるな」


「ライコなに見ってるの?」


 たまたま通りかかったナナがやや興奮気味で楽しそうに外を見ているライコの肩に抱きついた。


「おう、ナナか。ほら見てみろ」


 ライコの指差した先には空を飛び、広い使用空間を一周回した後、今度は地上を激走するエリザたちだった。


「あれれ、エリザとマリーまで人族やめちゃった?」


「ふっふっふ。いいねぇ。あとであたいと模擬戦してもらおっと……」


 それから毎日、おっぱいを元気に揺らし激走する三人の姿を、クローの代わりに眺めるラットとズックの姿があった。


「「「我ら三人! 魔物を討つハンターとは世を忍ぶ仮の姿! しかしてその実態は! 悪意ある悪魔を討つ、その名もニャンターなのだ。はははは……!!」」」


『主……報告する』


 今日も妻たち三人の元気な姿がラットの思念に乗って届いた。


 ――おお。ラットか……おうふ、こ、これは……うむ……ま、まぁ、いいか……いいよな……


 三人はいったいどこに向かっているだろうと心配するも、三人が楽しそうにおっぱいを揺らしているのでよしとした。

最後までお付き合いいただきありがとうございますm(__)m


番外編でした。あまり深く考えず流してもらえると嬉しいです(^^;

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