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悪魔に転生してました。  作者: ぐっちょん
何となくハンター編〜悪魔争乱〜
42/114

番外編クリスマス界

ブックマークありがとうございます。


クリスマスでしたので書いてみました。

これは本編とは全く関係ありません。

飛ばして頂いても大丈夫です。


本編と勘違いされた方はすみません。m(__)m

「あら、クロー何考えてる?」


「今日は皆でクリスマス界に行って楽しんでやろうかと思ってな」


「クリスマス界?」


「ああ。そこは契約者も連れていける世界でな、そこでケーキを狩って食べようかと思ってな」


「ケーキですか?」


「ああ、ケーキは多種いてな、同じ形の奴なんて一つもないんだ。狩って食べると甘くてすごく美味いんだ」


「わぁ、行ってみたい」

「行ってみたいわ」


「だろ……」


「あ、主殿、私もいいだろうか……」


「勿論だ。じゃあ、みんなこれに着替えてくれ」


「何ですか……これ?」


「これはクリスマス界に行くための装備。

 制服のようなもんだ。エリザにはワンピース型、マリーには上下分かれているタイプ『さんたクロース』と言うんだが……さあ、これに着替えてくれ」


「分かったわ」

「うん、分かったよ」


「主殿、私は?」


「セリスは鎧がいいだろ。だから『サンタの鎧(サンタクロス)』これだと思う」


「ほう。これはなかなか……」


 ――――

 ――


「ねぇクロー。この『さんたクロース』胸元広いのは別に構わないけど、丈が短かすぎないかしら?」


 そうなのだ、エリザに渡したのは女性用セクシータイプ。谷間がしっかり見え、ちょいと屈むだけでパンツも見えちゃうおまけ付き。

 そしてエリザの細く綺麗で長い足には赤いブーツがすっぽり覆っている。


 ――うむ。期待通りだ。


「そうかな。俺はよく似合ってると思うが……エリザは気に入らないのか?」


「え? いや、そういうわけじゃないけど……そう…似合うのね。クローがそう言うなら……」


 エリザが自身の着た服を身体を捻りながら確認しているが、エリザが身体を捻る度に、溢れそうなおっぱいが揺れている。


 ふるふる。

 ゆらゆら。


 ――ふむ。ふむ。


「うん。何だか気に入っちゃったわ」


「それは良かった。似合ってるぞエリザ。ちょっとその場で回って、もう一度よく見せてくれないか?」


「ええ。いいわよ」


 笑み浮かべたエリザは、上機嫌にくるりとその場で回ってくれた。


 ぷるん。たゆんたゆん。


 エリザのおっぱいは大きくたゆみ、揺れ……


 ふわっ!


 風でふわりとめくれ上がったワンピースからはチラリと白いパンツが顔を出した。


 ――おお! 癒しこの夜……か……


「エリザ、完璧だ!」


「ふふ、そうかしら」


 エリザから癒しを受け眺めていると、後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。


「ねぇ、クローわたしは……どう?」


 マリーは背が低いので俺を見るだけでも上目遣いになっている。つい頭を撫でてあげたくなる。


「おお、マリーか」


 ――さて、マリーの姿はどうだ……


 マリーはヘソ出しミニスカートだった。赤いブーツを履き恥ずかしそうにしている。


 ――おお! これも期待通りだ……


「うむ。マリーもよく似合ってるぞ」


 こっちの方が露出が多い。ボリームのあるおっぱいにヘソ出し、極め付けのミニスカートの丈はエリザよりまだ短い。


 ――うむ。実に素晴らしい! しかし、不思議だ。ミニスカートだといつも以上に可愛く感じるのは何故だ?


「本当に? おかしくない?」


「本当だ。よく似合ってる」


 ――やはり今夜は、癒しこの夜だな……俺の……


「はぁ、良かった。この衣装、脚がいっぱい見えてるから恥ずかしかったんだ」


「そうだったのか? よく似合ってるから気にしなくてもいいぞ」


「うん。わかった」


「あとは……セリスだけだな。ふむ。もう少し時間がかかるか? よし、エリザと、マリーはセリスが来るまでこの椅子にでも座っててくれ」


『我は所望する』


 俺はソリタイプの長椅子を所望して出した。


「まあ、素敵な椅子ね」


「うん、可愛い」


「そうだろ」


 妻たちは楽しそうにしながら座ってくれた。


 ――うむ。この角度が、また素晴らしい。


 椅子に座る妻たちが、更に俺に癒しをくれた。俺が癒しに溺れそうになりかける、ちょうどその時――


「待たせた。主殿」


「おお、来たか!」


 ――ぶほっ!


 セリスが軽やかにかけてやってきた。おっぱいの弾み具合がすごい。


 たゆ〜ん。たゆ〜ん。


 セリスの装備してきたのは美綺の鎧弍型に少し似ているが、俺はすこしサイズを間違えていたらしい。

 胸の赤い金属ブラからは下乳がはみ出していた。


「主殿!! 少しキツイがどうだろう?」


 爽やかな笑みを浮かべるセリスの顔と、着ている装備の露出具合の差がすごい。


「う、うむ。セリスによく似合ってる。と思うが、どうだ動き難くはないか?」


「はい。大丈夫と思いますが……少し動いてみます」


 セリスは屈伸したり身体を捻ったりと動いてみせてくれた。


 たゆ〜ん。たゆ〜ん。


 ――やはり金属ブラタイプのたゆみは抜群にいいな。


「大丈夫そうで……」


 セリスが大丈夫そうだとこちらに向き直ったその時、セリスのおっぱいが金属ブラからぷるんと元気に飛び出してきた。


 ぷるん! ぷるん!!


 ――ふおっ!!!!


「ふーむ」


 セリスは何事も無かったようにおっぱいをクイッと金属ブラの中に押し込め元の位置に戻した。


 ――これは……ダメなやつか?


「ん〜、ちょっとずれてしまったが……私は問題ないと思うのだが、主殿はどうだろうか?」


 ――おお! なんと! セリスは、すこし小さくてキツイ、動いたら偶におっぱいが丸出しになる、この金属ブラを……俺が渡した装備を着てくれるというのか……


「お、俺はセリスがその鎧を着てくれると嬉しいぞ」


「無論だ。主殿に頂いたもの一生大事に致します」


「うむ。セリスならそう言ってくれると思ったぞ。よし! では行こう! じゃあ、セリスもそのイスに座ってくれ」


「エリザ殿と、マリー殿が座ってるこれか! 分かった」


「よし、みんな座ったか?」


「「「はい!」」」


 俺が皆からの返事を聞き、転移魔法をしようとした、その時――


「あれ〜、クローさま! それにみんな、どこに行くの?」


 ぷにゅん。


 背中に柔らかい衝撃が襲った。ナナが背中から勢いよく抱きついてきたのだ。しかも、ナナは俺がどこにも行けないようにがっちり、としがみついている。


「クリスマス界にクローが連れていってくれるのよ」


 椅子に座ったまま、エリザが嬉しそうにそう答えた。


「ケーキを狩って食べるんですよ。甘くて美味しいんだって」


 椅子に座ったまま、マリーも嬉しそうに答えた。


「ええ! クローさま! クリスマス界って、ケーキって何ですか? ……あたし知らないですよ」


「ナナ、お前は気にしなくていいぞ」


「ええ! ひどいよ〜。あたしも行きたい。行きたい。行きたいよ〜」


 ナナが背中から俺の頭を掴み揺らしてきた。


「あ、こ、こら、よせ!」


「あたしも行きたい!」


「な、何だお前も行きたいのか?」


「む〜、行きたいよ〜。さっきからそう言ってるじゃない」


「しょうがない。ナナ、お前も連れてってやるよ。ほら」


「もう、クローさまはすぐ意地悪……? これは何ですか?」


「それはクリスマス界にいくための装備で、制服だ。ナナにはこれだ。『トナカ衣』全身タイッ……じゃなくて、パワードスーツのような装備だ」


「ええ! なんでよ。みんなのは赤色と白色で、すこしふわっとしてて可愛いのに、これ茶色一色でふわふわないし、可愛くない」


 ナナが俺から受け取ったトナカ衣を両手で広げ頬を膨らませた。


「贅沢言うな。もうそれしか残ってないんだ。それを着ないと行けないんだぞ」


「ぶぅぅ、分かったよ、これに着替える」


 ナナはぶつぶつ文句を言いながらも、その場で魔力装備を解除し、すっぽんぽんになった。


「ぶっ!」


 俺の目の前で二つのプリンがふるふる揺れまくっている。


 ――こ、これは癒し……ではない。拷問だ……


 ナナはわけの分からない鼻歌まで歌い、わざと俺に見せつけるようにゆっくり着替えていく。


「ふん〜ふんふん♪」


 しまいには、このタイツが履きにくいと俺に手伝いまでさせる始末だった。


「えへへ、どうです? クローさま」


 俺がナナへ仕掛けた、ちょっとしたイタズラ心は諸刃の剣となって返ってきた。

 トナカイの全身タイツを着たナナは身体のあらゆる線がはっきり分かり、想像以上にエロチックなものとなってしまった。


 俺の欲望を掻き立てる。


 ――おかしい。俺の予想ではボケ担当を担ってもらう予定だったはずなのだが……こ、これは……癒しどころか……刺激が強い……ぐぬぬっ、いかん。いかんぞ、このままでは暴走してしまう。


「……だ、ダメだな……ナナにはエリザかマリーの着ているタイプの装備を出そう」


 あえて、俺はナナから視線を逸らした。


 破壊力が強すぎて、このままでは抗う俺の理性をすべて吹っ飛ばしてしまう。


「むふ。へぇ、ふーん。そうなんだ〜。にひひ、クローさま……あたしこれ気に入っちゃった。このまま行く」


 ナナはにやにや笑うと俺が逸らした視線の前に顔を出した。


「ぬあ!? な、何でだよ?」


「ふふふ。あたし、これ気に入ったんだもん。それに……クローさま、本当は……これ好きでしょう?」


 ――違うわ、刺激が強すぎるんだ……と叫びたいが……


「ぐっ! ……好きにしろ!」


 ナナが調子に乗りそうなのであえて言わない。


「は〜い」


 ナナは嬉しいそうに背中に抱きついてきた。先程よりも色々と分かってしまう。


 ――これは……拷問だ。


「うぐ」


 ――――

 ――


「わぁ! ここがクリスマス界ですか……真っ白ですね」


「見てみてほら、あそこ!! 大きな木がある。あ!! あっちにも沢山あるわ。全部キラキラ光ってる、綺麗だわ〜」


「ああ……ここがクリスマス界で、大きな木がクリスマスツリーという。ちなみに地面にある白いのは綿だ。ふかふかして柔らかいから、疲れたら寝転んでもいいぞ」


「クリスマスツリーふむ。これはふかふかの綿……おお!」


 セリスは一人屈むとふかふかの綿に手を沈めていた。


「ちなみにクリスマスツリーに実っているキラキラ光っているモノはキャンディーと言ってもぎ取って食べられる。甘くて美味いぞ」


「あれって食べれるんだ。すごい!!」


「甘いのか!?」


 マリーが物欲しそうにキラキラ輝くキャンディーを眺めている。


「はいはい。あたしが取ってきてあげるよ」


 トナカイに扮したナナが羽を広げクリスマスツリーのキャンディー目掛けて飛び上がり、木の上にたどり着くと――


「いくよ〜」


 どんどんもぎ取りふかふかの綿目がけて落としていく。


「これが、キャンディー」


 三人共ナナが落としてくれたキャンディーを拾って口に入れた。


「うわ、甘い」


「美味しい」


「美味いな」


「そうか、それは良かった」


「ナナは降りてこないと思ったら。あそこに実ってる一番大きな星型のキャンディーにかぶりついてるな」


「ふふふ。ナナらしいわね」


 皆から笑い声が上がるもナナには聞こえてないのか、夢中で星型のキャンディーを舐めている。


「それより、いいのか。さっきからその辺りをちょろちょろしているのがケーキだぞ」


「「「えっ!」」どこですか?」


「そこだ、あっちにも……ほらそこにも……」


「ああっ! 本当だ! いたよ」


「ねぇクロー。動き速すぎません?」


 エリザが必死にケーキの動きを捉えようときょろきょろしている。


「うむ。確かに、四角のものや、三角、更にふるふる揺れているものもあるな……主殿、あれはどうやれば狩れるのだ」


 セリスが両腕を組みそう尋ねてきた。セリスは両腕に押し上げられたおっぱいが金属ブラからぷるんと溢れ出るも、また、何事もなかったかのように金属ブラに押し込めていた。


「そ、そうだな、あれは『メリークリスマス』と叫ぶと一瞬だけびっくりして動きが止まるからその時に捕まえるんだ」


「『メリークリスマス』ですか!」


「ああそうだ。でも、気をつけろよ。奴らは柔らかいから思いっきり掴むと潰れる。でも掴みがあまいと甘いクリームをかけられ逃げられるぞ」


「なるほど」


「奴らからは攻撃してこないから……まあ、ものは試しだ。やってみてくれ」


「分かったよ」

「分かったわ」

「よし!」


 三人はそれぞれ目標のケーキを定めると『メリークリスマス!』と叫んだ。


 ビクッ!!


 ケーキは一瞬だけその動きを止めるも、エリザと、マリーは力弱く白くて甘いクリームを、顔にかけられ、セリスは逆に強すぎて握りつぶしていた。


「ああ」

「やだー」


「ぬ。潰してしまった」


「はじめはそうだろう。まあ、そうがっかりしなくても、そのクリームを舐めてみるといい」


「これを?」


「ああ」


 二人は指で顔にかけられたクリームを取り口に、セリスは手のひらについたクリームを口に入れた。


 三人の目がみるみる見開いていく。


「「「甘い!!」」」


 その後三人の『メリークリスマス』という可愛い声と『美味しい!!』っという声が度々聞こえた。


「うむ」


 ちなみにナナはクリスマスツリーの一番高い位置にある星型のキャンディーを必死に舐めていた。


 ――――

 ――




「……と、次回はこんな企画を考えてみたんだが、エリザ、マリー、セリスもどう思う?」


「クローさま……なんかさ、あたしの扱い雑過ぎる気がするんですが……」


「ナナ。気のせいだ」


「わたしはこのクリスマスケーキっていうの? これ大きいし、この一個をみんなで、分けて食べられたらそれで十分と思う」


 皆が囲むテーブルの中央には苺がたくさんのった、丸くて大きな白いケーキがあった。


 ロウソクもカラフルに立てられゆらゆらと小さな炎を灯していた。


「そうね。みんなでこのケーキを食べるのはいいと思う。初めてだけど楽しい……

 でのこのサイズはさすがに……私もこの一個で十分と思うわ。

 わざわざクリスマス界まで行って、狩って食べなくてもいいかな……」


「ふむ。狩って食べるは企画は無理そうか、残念だ」


「クローごめんね」


「いや、いいんだ」


「主殿、私はその、さんたくろす、なる鎧に興味があります」


「はいはい! クローさま。あたしもその、ぱわーどすーつ? が欲しい〜」


「う、うむ。そうか? 意外な答えだが……考えておこう」


「ありがとう主殿」


 セリスとナナは別の物に興味を持ってしまったが、俺が急に始めたクリスマス会は最後に大きなクリスマスケーキを残し、概ね成功を収めようとしていた。


「がぅ、がぅ」


「ん? 何だ……出番なかった?」


「がぅ」


「お前たちから癒しは貰えんからな〜」


「がぅ」


「もふもふ好きに需要がある?」


「がぅがぅ」


「ん? もう少ししたら、ツルペタ覚醒する? 何言ってるんだ?」


「がぅ」


「ほら最後だ。みんなであれを言うんだよ。あれ。さっき教えただろう。あれ言ってから最後にみんなでケーキを食べるのだ」


「まって……クローさま。えっと確か……うん思い出したよ」


「じゃあ、せーの……」


「「「「「メリークリスマス!!!!」」」」」


「「がぅぅぅ……!!」」


「ぬあ! チビスケ、チビコロ、俺が消そうと思ったロウソクの火、消しやがったな!!」


「がぅ!」


 クローたちは楽しくクリスマスケーキを食べたらしい。

 皆様も楽しいクリスマスを過ごせますように……


 では、次回からはちゃんと本編に戻ります。

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

このページは25日が過ぎましたら削除するつもりでしたが、嬉しい声は大事にしたいので、このまましときます。お騒がせしましたm(__)m


ちなみに私のクリスマスは平日と何ら変わりなく過ごしました。ケーキも食べました。

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