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平賀譲は譲らない  作者: ソルト
1章 明治編
14/231

13話  譲(おれ)製図で凹む

※11/22修正


※3/14修正

 俺は思わず叫んでいた。


「チートなら最後まで面倒見ろチクショ~!」


 幸いなことに日本語を解するものは傍にはいない、イギリスで良かったよ。この時代には当然のことながらおれの中身である俺の時代の物は無い、そのため非常な苦労が伴うのであった。知識に関しては○ikiもどきのチート能力がサポートしてくれる、まさに百科事典よりもさらに優れた性能を持っている、物の製法から加工技術など細かく載っていて非常に便利といってよい、だが万能というわけでもない、あくまで情報のみなのだ。もちろん簡単に作れる物なら別だしもう存在している物の組み合わせなら問題は無いのだがやはり難易度の高い物はどうしようもない。今ぶつかっているのは設計図の作成だ。


 俺の時代ではCADというソフトをコンピュータで動かせばそれで済んでいた、複雑な計算もすべてやってしまうので非常に楽だったのだ。だがこの時代にはそのような物はない、コンピュータどころかあるのは計算尺とか算盤である。製図台にカラス口で線を引く、カラス口は定期的に研がないといけないし研ぎすぎると紙がすっぱりと切れるorz……電卓とかも無い…せめてお取り寄せ機能があればリバースエンジニアリングで開発が進むのに…俺はこの時ばかりは神(?)を呪った。


 救いは製図の仕方や計算尺の使い方などおれの体が覚えていたのか使うことが出来ることだろうか、お陰で手が止まる事はないが一人でやっていると進捗が遅い、人海戦術とらないと起工から竣工する期間以上に設計に時間かかるよね。


 今やってるのは工事中止になってる装甲巡洋艦の基本設計部分である。中止を進言したらお前が基本設計しろと言って来た、解せぬ。最も主要部品はアームストロングなどに発注済みらしいので、

主砲などは変更できないらしい。


 となると主砲配置を変更するとかしかないような…


 副砲を無しにして稼いだ分を水平部の防御を厚くすることにした。


 後は小口径の速射砲を配置して艦首の魚雷発射管は無しにする。副砲が余ると文句が来そうだったのでそれを背負い式に前部2門、後部2門配置した比較的小型の装甲巡洋艦を提案する予定だ。


 基本図だけで後細かいところは日本に居る人たちに丸投げだな。そう思いながら線を引くと紙が切れた、力が入っていたらしい。orz


「早いところパソコン開発しないと大変だ」


 俺は帰ったら早速開発を開始まるなげしようと決意した。


>>>>>>>>>>>>>>>


第三者視点


 譲は本郷大尉のルートで基本設計図を日本に送った。細かい所は現地にほんに丸投げである、装甲巡洋艦は筑波、生駒、鞍馬、伊吹と名付けられて竣工した。


基本性能は


満載排水量15595トン全長139メートル全幅22.9メートル

宮原式石炭・重油混焼水管28基、カーチス式タービン2基2軸

最大速力23ノット、

アームストロング30.5cm(45口径)連装砲3基6門

アームストロング15.2cm(45口径)単装砲12門

アームストロング7.6cm(40口径)単装砲4門となり

装甲は舷側205ミリ甲板(弾薬庫、機関庫等)180ミリ他40ミリ

砲塔前循178ミリ天蓋部150ミリ


となった。


 余剰の副砲を主砲にして提案された若干小型の装甲巡洋艦は利根、筑摩と名付けられた。


満載排水量11400トン全長123メートル全幅20.9メートル

宮原式石炭・重油混燃焼水管28基、カーチス式タービン2基2軸

最大速力24.5ノット、

アームストロング20.3cm(45口径)連装砲4基8門

アームストロング12cm(40口径)単装砲6門

アームストロング7.6cm(40口径)単装砲4門


 装甲は筑波とほぼ同じ厚さになった。


 又、砲は一部国産コピー品を作り搭載する艦があるが日本の砲開発技術向上のためである。


 これらの建造経験がこの後の艦船建造に大いに役立つのであった。


ご意見・感想とか歓迎です。

あくまで娯楽的なものでありますので政治論とかはご返事できないかも…

読んでいただくと励みになります。。

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