表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/17

「MADNESS」

いやぁ

今回は、いろいろな話が混ざりに混ざってるんで、理解しづらかったらゴメンナサイです!


でも、頑張って書いたので、良かったと思って貰えたなら幸いです!(-^〇^-)


では、最新話をお楽しみ下さい!!!!





少し離れた所で雷を更に激しく大規模にしたような音が響く。


突然の爆音に俺達は身構えた。

「あぁ~。破られちゃったかぁ」

サーリャが呑気な声をあげる。

「何が起きた?」

フィエラが窓の外を見ながら聞く。

すると、サーリャは後ろ頭をかきながら答える。

「私さ~。極の研究してることもあってさぁ狙われてんのよ。やっぱり極について詳しい人物って貴重なのよねぇ。あ。あと私美少女だし?狙われるのも当たり前かなぁ?」

悠長にボケをかますサーリャに俺は、鋭い視線を向ける。

「んなことはいい。さっきのは、何の音だ?」

俺の苛立ち気味な口調にサーリャは、肩をすくめた。

「半径三キロ圏に張ってある結界が破られたみたい。あの結界破れるのは極使いだけだから、今回はなかなか面倒くさそう」

「どこの連中だ?」

「バルセギアだろうね」


また、バルセギアか。バルセギア悪者過ぎるだろ・・・・。


俺は、ベッドから降りて装備を整え始めた。

すると、

「まだダメ!」

エレナが俺の背にヒシッと抱きつく。

「あ?」

「まだダメ!もう少し休まなきゃ!」

俺の苛立ち全開の声にも諸ともせず、エレナは俺を離さない。

「んなこと言ってたら、逆に殺されるだろ?あいつらが来て、俺達がいるのがバレたらどっちにせよ戦闘だろ」

そう言うと、エレナは手の力を緩め代わりに頬を膨らませる。上目づかいな目線がなんだか見ていてどぎまぎする。


いちいちあざとい。

この世界は、フィエラ以外あざとい女しかおらんのか!!


俺が白い目でエレナを見ていると、フィエラが言った。

「アスマ。お前は、姫を守れ。私は、ワイバーン達と迎撃にあたる」

すると、サーリャもニヤリと笑う。

「んじゃ、私も行こうかな?」

「「え?」」

サーリャの言葉に思わず俺とエレナは、声をあげる。

すると、フィエラはため息混じりに説明した。

「サーリャは極使いなんだ。だから、まぁ並み以上に戦えるんだ」


だから、余裕こいてたのかよ・・・・。いちいちお決まり展開すぎるだろ。






元の世界

バミューダトライアングルの海域。


無数の捜索隊のヘリコプターに混じり、一機の個人ヘリコプターが飛んでいた。

ヘリコプターの中では、ひとりの若い男が足を組みソワソワとしていた。

男の名は、霧原 明日露。見た目は二十代前半、サッパリとした赤色の短髪に爽やかで色気のある容姿。かなりのイケメンだ。組んだ足も長く身長もかなりある。

霧原は、ヘリコプターの操縦席に向かって声をかけた。

「シャカ!本当にこの辺か?」

すると、操縦席に座っている男が答えた。

「そのようですな!ガクラ殿より送られた座標はここに間違いないでしょう!」

この操縦席の男、名をシャカと言う。

日焼けした筋肉りゅうりゅうの肉体に彫りの深いハードボイルドな容姿。オールバックヘアーにサングラスまでしていてかなり迫力がある。

年齢は三十代後半に見える。

シャカは、続けた。

「しかし、明日露殿!もう感じておられるとは思いますが、この海域・・・・時空間の乱れで次元ゲートの位置が特定出来ません!」

その時、明日露の持つスマホに連絡が入る。

「はい?明日露です!」

ヘリコプターの音に負けないよう大きな声で話す。

すると、向こうからもかなりの大声が聞こえる。

『もしもし?明日露?あのさ!今、俺既にあっちの世界飛んでるんだわ。だから、無理に調査しなくていいぞ?暇なら、来てもいいけど!』

「いやいや。いきなり言われても、もう調査場所来てるし!つかよぅガクラ!お前、既にいるって、次元ゲートどこにあったんだよ?」

明日露は、少しひきつり気味な表情で言う。

すると、向こうから一言。

『自分で開いた!!』

「テメェは神か!!」

『神より上ですが何か?』

そこまで聞いて、明日露は少しため息を付く。

「まぁ。その・・・・わかった。俺達は引く。あとは任せた。・・・・でもよガクラ!お前そろそろ他の世界とか回れよ!全然収拾ついてないだろ?」

しかし、向こうは無言だった。

「聞いてんのか?」

『あぁ悪い。それよりさアスマくんだっけ?なかなか興味深いよ?』

いきなり関係ない話をされたが、霧原は厳しい表情になる。

「極を手にしたとは聞いたが・・・・」

『そうだな。でも、まだまだ伸びしろがある。まぁ、見守るとしようや。俺達がやるのは事後処理だし』


そして、向こうはいきなり通話を切った。

霧原は、やれやれとため息を付く。

「シャカ!すまない。帰ろう。既にガクラが向こうに行ってるようだ」

「了解!」

シャカが微笑しながら返事して、ヘリコプターが引き返し始める。


遠のいていく調査場所を窓越しに眺め、明日露は渇いた唇を舐めた。



やれやれ。

今回の物語は、なかなか面倒くさそうだな。






サーリャ宅付近。

「やることが多すぎやしねーか?なぁフォレモス?」

中年の男がフォレモスに声をかける。

「確かに最近予定が詰んでますな。でも、一通り終われば楽になりますよ」

「だといいがな」

二人の周りには複数のバルセギア軍の兵が集まっていた。

フォレモスがその中心に立って言った。

「皆さん!注目!」

すると、一斉に兵達がフォレモスに跪く。

それを中年の男だけは、気だるそうに寝転んだまま眺める。

「皆さん!これより、作戦の確認を致します!今回の作戦は、サーリャ博士の誘拐です。殺害は禁じます!しかし、抵抗するなら多少の傷はおおめに見ます」

そう言って、フォレモスは確認するように辺りを見回した後、続けた。

「では、役割分担!第一から第八小隊は、作戦地帯付近の包囲。第九から第十二小隊は、ドルギドムさんと突入。サーリャが極を使用した際は、ドルギドムさんに任せて一時退避なさい。私と第十三小隊は、総指揮と連絡を。残りの第十四から第十九小隊は、増援準備の為、私達の所で一時待機。・・・・以上です。突入のタイミングとサーリャ確保の手順は任せます。では、各自持ち場へ!!!!!!!」

フォレモスが言い終わると、兵達は素早く持ち場へとかけて行った。

残されたのは、フォレモスと第十三小隊、そしてドルギドムと言われた中年の男だった。

ドルギドムは、よっこらせと立ち上がる。

「ひさびさに腕がなるなぁ。でも、相手が女ってのはイマイチだ」

そんなドルギドムの呟きにフォレモスがそっと言った。

「大丈夫ですよ。さっきマジックソナーを飛ばしたのですが、どうやらあの家にいるのはサーリャだけではないようです。少しは楽しめるかと・・・・」

すると、ドルギドムの目がギラリと光る。

「そりゃぁ、いい」




持ち場に向かうドルギドムを見送りながらフォレモスは、呟いた。



「さぁて、彼相手にどれほどの健闘を見せますか?アスマくん・・・・」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ