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Act1-5-2~捜査ノ果テニ~

「ただいまー」

俺は、いったん家に帰ってきた。駿のことを調べているのは、親には黙っている。だから、おかしくない時間には、家に帰宅しなくてはならないのだ。

 「お帰り、翔。」

そういえば説明したことがなかったな。俺の家は、5人家族だ、でも上の兄貴二人は両方とも、遠くで就職していて、実質的には三人家族だ。まぁ、どっちでも良いが母は、専業主婦、親父は、刑事だ。

 「飯出来たら、呼んで。」

俺は、そういって自分の部屋に入った。

別に俺は、反抗期とか言うものじゃないんだが、親に黙って危険なことやってるから、どうにも後ろめたいものがある。もう一度言うが、反抗期じゃないぞ、マザコンでもないんだかな!

 「さて・・・・」

福角にもらった、匕首どこにいったかな。・・・・・・・・・・あった。

 その匕首は良く見ると所々刃こぼれ(木刀なんだけど・・・)が、ある。明らかにまともな使い道のために、作られたものじゃないよな、芯に鉛入りだし・・・・。まぁ、とにかくこの刃こぼれを取らなくちゃな、明日何があるか分かったもんじゃない。俺は、家にあった(かんな)で、それを砥ぎ(?)始めた。

 「わが息子よ、何をしている?」

 「っわあ!・・・なんだ、親父かよ。せめてノックぐら・・「何をしている。答えろ。」」

やっぱり、親父苦手だ。伊達に刑事やってない、俺の部屋が一瞬にして、取調室になってる。そして、何より変人だ。わが息子なんて言葉使う奴、親父以外に、知らない。

 「木刀のメンテだよ。なんか悪いか。」

 「・・・・悪くはない。ただ・・・・木刀なんていう、力に頼ろうとするな。後悔するぞ。」

 「っ!分かってるよ!それぐらい。」

 「なら、良いんだ。まぁ、頑張れ。」

そういって親父は帰っていった。ほんとに、見透かしたようなことを言いやがる。・・・でも、俺はこのちからを頼るだろう。俺は、駿をあんなふうにした奴を許すなんて出来ない、ぜったいに。

 あいつには、駿が味わっただけの苦しみを与えてやる、俺がそう決めた。俺は悪くない、そんなことをしたあいつが悪いんだ。俺は正義だ、誰よりも正しい。・・・・そうだ、これが終わったら、駿に会いに行こう。きっと喜んでくれる、だって俺は、正義の味方なんだから。悪には正義の鉄槌を。悪には正義ノ鉄槌ヲ。悪ニハ正義ノ鉄槌ヲ。

アクニハセイギノテッツイヲ・・・・・・・・・・


誰カ可笑シイ、誰ガ狂シイ?皆オカシイ、誰モ彼モミーンナオカシイ

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