Act1-5-1~捜査~
あらすじ~これまでのお話~
主人公であるショウ(27歳。男。独身。恋人募集中!)は、何の変哲のないサラリーマンだった。そんな彼にある日、超大御所の政治家トモ(54歳。男。既婚。実は×(バツ)十五。)が、現れる!彼曰く次の選挙に出て欲しいとの事。突然放り出された「選挙」という名の戦場に対しどのように戦うのか?そこに突然現れた、秘書シュン(25歳。女。独身。二つ名は「夜の女王」。)が差し出すは、三種の神器、「ポスター」、「たすき」、「選挙カー」、彼はこの神器を果たして使いこなせるのであろうか?そこに流星のごとく、現れしライバル筆者(26歳。男。独身。花嫁募集中!)に対してどう、戦っていくのか?そんな折、突如見つかるトモの汚職。結果、トモは一線を退いてしまう。孤立していく状況。勢力を伸ばすライバル。選挙のストレス。恋人願望。結婚願望。さまざまなものと戦いながら、選挙を戦っていく若者を描いたサクセスストーリー「俺と選挙と独身と。」宜しく!・・・・・・・・・・・・・・・・・すいません。
ふざけました。じゃ、じゃあ真面目なあらすじを・・・・・ってちょっとまったぁ!君、何しようとしてるの?明らかに今俺のところだけ飛ばそうとしたよね!?そこのお前!何してる・・・え、何々・・・なるほど、なるほど俺のところを破いて、シュレッダーにかけて、その後燃やそうと。えげつねぇ、謝ります。謝りますからひどいことしないで!俺が、ふざけられるの此処だけだから。
・・・・はい。真面目なあらすじです。「主人公「天条翔」、勉強の天才「古賀智」、運動の天才「小倉駿」、彼ら三人は、幼馴染だった。そんな彼らの日常にある日、訃報が届く。小倉駿が何者かに襲われ、命の次に大事な足を折られてしまう。犯人探しを決意する翔。そこに、「倖村福角」という名の「名探偵さま」が現れる。彼から情報を手に入れた翔は聞き込みを始めるのであった。」ふぅ、よし。それでは本編をどうぞ! (あらすじは俺の遊び場なんだ~!By作者)
本当に、福角のやつはすごいと思う、あいつ、大北グループのメンバー(?)を全員表にしてくれたんだから。ところで、俺は、尋常じゃない量の女友達がいる。まぁ、理由は簡単で智に言い寄ろうとしたものの、あえなく惨敗。知ってのとおり智のやつは、はっきりと断る。それで傷心した人を慰めるのが事後処理担当の俺。結果、自然と仲が良くなっただけなんだが・・・。
ここでのポイントは、女友達しか居ないことだ。女友達に囲まれる独り身の寂しさ分かってもらえるかい・・・って、少し話がずれた。まぁ、結局何が言いたいのかというと、大北グループにも知り合いがいるわけなのだ。とにかく、まずはそいつに話を聞くことにしよう。
「あ、天条くんどうしたの?私になにか用かな?」
やっぱり、顔が広いのはいいことなんだろうな、独り身だけど。
「あぁ、少し聞きたいことが、あってさ。」
さて、どういう風に聞こうかな。
「へぇー、聞きたいこと・・・か。何でも答えてあげるよ。えーと、まず私のスリーサイズは「って、ちょっとまてぇぇい!何しようとしてるの?俺が聞きたいのは、そういう話じゃないから!」」
あぁー、ビビッた、聞きたくないわけじゃないけど、忘れてたなぁー。こいつ、そういうところあるんだった。気をつけないと・・・・。
「おっほん。ええと・・・・・駿のことなんだけどさ・・・。」
なんか、結局直球勝負になっちゃったな・・・。
「違う!アレは、私たちがやったんじゃないよ!・・・・・・っあ。」
カマかけたわけじゃないんだけど・・。まぁ、結果オーライってやつかな。でも・・・・・こいつもいじめてたのか・・・・・・。
「・・・・質問変えていいか?さっきの返答だと、お前も駿いじめに関係していたんだよな。」
「・・・そうだよ。」
これが、天才の現実・・・か。
「俺は、今、駿を襲ったやつを探してる。・・・確か、お前も、陸上部だよな。なら教えてくれ、あの日、あの時間、大北は何をやっていた?」
天才が、迫害されるのはいつの時代も一緒だ。俺も、いつかこんな日が来ることをわかっていたと思う。
「・・・・・・・・・」
「答えるのが怖いかもしれない。けれど今の俺にはお前の力が必要なんだ!頼む、答えてくれ。」
「・・・はぁ、わかった。あの日の、ちょうどあの時間、真紀は携帯で彼氏と話してた。内容は知らないよ、でもなんか深刻そうだった。」
つまり・・・・
「アリバイっていったら変だけど、まぁとにかく大北にはアリバイがあったってことか・・・」
でも逆に可能性が出てきた。大北の彼氏が、襲った可能性がある。
「色々、教えてくれてありがとう。今度何かおごるよ。」
「え、そう?んーじゃあ・・・・・・駅前の喫茶店のパフェ(千二百円也)でお願い。」
っえ、アレってめちゃくちゃ高いくせに量が少ないという・・・・・あのぼったくりパフェだろ、美味しいんだけどさ。
「いやぁ、さすがにアレはムリだ。財布にブリザードが来るから(金欠)。」
ちなみに、現在の全財産千四百五十七円也・・・ヤバい。
「お、ね、が、い!」
「・・・・わかりました。」
さらば、今月のこずかい。
「そうそう、佐久間君は今日多分、教室にいると思うよ。」
本当にこいつが、いじめてたとは思えない。優しい奴だ。
「わかった。じゃあ、そろそろ次に行こうと思うから、じゃあな。」
さて次は・・・・・・・・・佐久間の野郎のところだ。
「よう、天条。」
このザ・野生児みたいな奴は確か・・・・
「誰でしたっけ?」
残念、分からない。
「お、お前、マジでいってんのか?」
「マジだけど」
「・・・・はぁ、分かっているけど辛いな・・」
こいつすごく悲しそうな顔してる。やっぱり、名前だよな・・・・・・っあ!
「ゴリラ!」
「俺は、ゴリラじゃない!五里だ、五里。」
こいつ、五里って言うのか、でも・・・・
「誰でしたっけ?」
やっぱり分からない。
「もういい・・・・・」
諦められた。でも、ほんと分からない。
「俺は、五里 雷太。お前とは、幼稚園から一緒のはずなんだが・・・」
っええ!マジかよ。・・・・・・・俺、ボケたのかな・・・
「それでなんか用なの?ゴリラ。」
「だから、俺は・・・・・はぁ、倖村とか言う奴に頼まれたんだ。天ちゃんを助けて、ってな。お前だろ、その天ちゃんってのは。」
「ああ、そうだよ。」
ほんとに福角のやつよく気が回るな。
「それで、何をすれば良い?」
「・・・・お前、何部?」
「・・・・野球部だけど。っていうかこれでも、俺、副キャプテンなんだけど・・・」
へえ~、野球部か、なら・・・・
「佐久間。お前佐久間ってやつ知ってるか?」
「もちろん、あいつ俺たちのエースだからな。」
「ところで、お前、福角から聞いてるか?俺のしていることについて。」
「小倉のことだろ。さっき、聞いた。」
「じゃあ、分かると思うが、俺は佐久間を疑っている。あいつはあの日どうしていたか知らないか?」
さあ、どう返して来るんだ・・・
「練習には来なかった、佐久間の、あの日の放課後については知らない。・・・・・・でも「ありがとう。俺、佐久間のところに行ってくる」」
あいつは、用意していた様に素早く、躊躇いなく答えた。嘘はついてない。状況証拠だけだが、犯人は、佐久間だ!
『キーンコーンカーンコーンキーンコーンカーンコーン』
「「最終下校時刻だ。帰れー!」」
先生たちの声が聞こえる。今日は、タイムアップだ。だが、明日、俺は決着をつけてやる、この事件に。
俺は、はやる気持ちを落ち着けながら、家へと一路急ぐのであった。