表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/8

Act1-4~名探偵~

俺は少し考えたいことがあったので、ふくたんにあった次の日、つまり昨日は〇一日思考に使った。そして、今日俺はまずふくたんの調査結果を聞こうと思い、ふくたんを少し呼びだしたのだった。

 「よう、ふくたん調子はどうだい?」俺は軽く挨拶からは始めることにした。

 「そんなあいさつは不要だよ。なんてたって今は、仕事中だから。おふざけは、今はおあずけだよ。」こいつ、仕事になると性格かわるんだな、新発見だ。なら、こっちもそれ相応の覚悟で臨ましてもらうとしよう。

 「オーケイ、それでどうだったんだ?調査の結果は。」

 「まず、はじめにちょっと耳の痛い話もあるけど、それも含めて言うことになるが、いいかい?」ほんとに、きれいに性格が変わるやつだな。でも、耳の痛い話って何なんだ?

 「あぁ、お手柔らかに頼むよ。」そういうと、福角は手帳を出してパラパラとめくってから話し出した。

 「最初に、小倉さん・・今は対象って言うけど。対象の小学校時代については、多分、君も知っているよね?まぁ、あえて言うことがあるとすれば、対象に対して恋心を持っていた人が十五人もいたってことだ。その人たちのリストは後で渡すよ。そして次、これは君も知らないだろうけど、対象の今つまり、中学に入ってからの詳細だ。まず、1年のときに陸上部に入部、その際のテストにて県下ナンバーワンと呼ばれていた「大北(おおきた)真紀(まき)」にやすやすと勝利した。この理由が、対象が大会に参加しなかったことにあるけど何より天才だからね。それで・・・」「ちょっと待て、なぜお前、駿が天才だと知っているんだ?」おかしい、そのことは公言していないはずだ。

 「それについては、気にしないでまた今度教えてあげるからね。」ふくたんの、口調になって頼んできた。まぁいいか、そのことは後で聞くとしよう。

 「ごめん、話の腰を折って・・・続けてくれ。」

 「ええっと、どこまで言ったっけ・・・・・よし。それで、その後すぐだね、「佐久間(さくま)()(ろう)」に告白されてる、もちろん振ったらしいけどね。ほかには・・・って言うより耳が痛い話ってのは、これなんだけど・・・・・・・・・その、対象ってね、受けてたみたいなんだ、いじめ。首謀者は、さっき出てきた大北、でも分からないように裏からやっているっぽいね。ひどいことに対象の親友だなんてほざいてる。理由、というより動機は、妬みだね、当然といえば当然だけど、自他共に認める県下ナンバーワン選手が、突然出てきた対象に負けたんだから。こんな感じ、細かいことは資料渡すからそれで。以上、お仕事終わり!」と、ふくたんらしく締めた。

 「ありがとう。・・・・その、申し訳ないけどその、大北だっけそのひとについて・・・・・・」俺は、気になったことを調べてもらおうと思い切りだすと。

 「そういうと思った。調べてあるよ、大北のこと。」すごい、こいつやっぱり(名)探偵として一流だ。

 「そうか。なら聞かせてくれないか。」

 「うん、まず大北真紀十四歳、家は中流家庭という人だ。そして彼氏がいて、「伊賀(いが)当夜(とうや)」と言う野球部の期待のホープって言うような人。多分、君が知りたいのは、こういうことだろ?そう、いじめについてだ。やっぱり、天才は嫌われるからね、結構な数の敵が痛んだ。大北はそういう連中をまとめて、いじめをやってるらしい・・・・・・・うん、こんなもんだ。真剣には調べなかったから、曖昧だったり、情報が少なかったりするけど、そこは謝っておくよ。ごめんね。」

 「いいや、そんなことはない。頼んでもない人まで調べたんだ、俺はすごいと思うよ。ありがとう。」本音だった。今なら声を大にして言おう、こいつは最高にいいやつだ。

 「でも、後のことは任せてくれ。これは、俺のタタカイだ。落とし前は自分でつけるよ。手伝ってくれてありがとう。感謝する。」そう、自分のタタカイなんだ、自分で決着つけないといけないのだ。

 「分かったよ。でもやっぱり心配だからね、これをあげる。」そういって、渡してくれたのは、大振りのナイフというよりヒ(あいくち)みたいな形をした木刀だった。

 「これは・・・・?」

 「護身用に使って、一応芯として鉛が入った特別製だよ。・・・・・・・僕が、心に決めた人だから元気でいてほしいんだよ。」

 「ありがとう。大事に使う・・・・というより、使うような事態になりたくないけどね。」そういって、茶化しておいた。福角の最後の言葉も聞かないで。

 「それじゃ、頑張って。応援してるよ。」福角の応援か、監視されそうだな。

 「おう!いっちょ頑張ってきますか。」そういって、一路、大北のグループの一人に話しを聞きに行くことにしたのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ