Act1-3~始動~
あらすじ~今までのお話~
突然、空から降ってきた流れ星!その中から、なんと伝説の勇者ショウが現れる。同時に始まる世界同時不況!就職難に勇者はどのように立ち向かい、たたかっていくのか!一方そのころ、真面目に働いていた、賢者トモに突然の事例、彼は路頭に迷ってしまう。その二人の運命が交差するとき、ギルド「労働組合」が結成される!そして始まった、聖戦!その名は「裁判」敵は、悪徳社長「作者」果たして勝利するのは?血沸き肉躍る法廷での戦闘!そのとき勇者の手に聖剣「×××」が!その頃陰で、ひっそりと笑うなぞの少女シュンとの関係とは!?どきどき、ハラハラのノンフィクション(?)バラエティー「タタカイ」よろしくね!・・・・・嘘です。すいません。真面目にするのでご覧くだ・・ってちょっと待って!閉じようとしないで!ふざけただけだからねっ。(汗
ええと、さてさて真面目な話です(復帰しますた)。それでは、真面目なあらすじです。どうぞ!
「主人公「天条翔」、勉強の天才「古賀智」、運動の天才「小倉駿」、彼ら三人は、幼馴染だった。そんな彼らの日常にある日、訃報が届く小倉俊が何者かに襲われ、命に次に大事な足を折られてしまう。犯人探しを決意する翔。その心に熱い気持ちを持ちながら・・・」
・・・・あれ?おかしいな。おふざけの方が長い・・・ま、まぁいいや。というわけでレッツゴー!
お見舞いに行った次の日から俺は、捜査を始めた。まず最初に俺が訪れたのは、学校にある剣道場兼柔道場だ。
「あぁ、どうも突然呼び出したりして・・。」
と、俺はまず剣道部の部長に話しを聞くことにした。
「それで、何の用?」突然の呼び出しに戸惑っているようだった。
「ちょっと剣道について知りたいなぁ~と、思いまして・・」
とその場限りの嘘を言った。
「へぇ~そうなんだ。じゃあ、ちょっと説明するから聞いてくれ。」
この後十五分位説明がつづいた。
「ありがとうございます。あっそれと、木刀で生身の人をたたくとどうなりますか?」
俺は、出来る限り自然に、本題にうつった。
「なんだい?藪から棒に・・・・・・・・・多分きれいに骨が折れるんじゃないかな?ただし、剣道部員だけだけど。」
以外にも、真面目な返答をしてくれた。
「へぇ、そうなんですか。もう一つ、木刀は勝手に持ち出せますか?」
これで大体のことが分かるはずだ。
「いや・・・でも最近・・・そう五日前だ。木刀を何本か焼却場に持っていった気が・・・」
ビンゴ!俺の知りたい情報は手に入ったみたいだ。
「ありがとうございました。」
俺はそういって去り、少し行きたい場所もあったので、学校から出ようとした。
~校門前~
「ねぇねぇ、そこの君?確か、天条君だったよね?」
突然声をかけられた。こいつ誰だ?
「あぁ、僕のことは通りすがりの、J・ザ・リッパーとでも呼んでくれ。」
明らかな偽名だ。
「OK、J・ザ・リッパーさん・・・ってJ(切り)・ザ(裂き)・リッパー(ジャック)って殺人鬼じゃないかよ!」
ついつい、突っ込んでしまった。
「う~ん、いいね!その突っ込み。僕が突っ込み王として認めただけはあるな。」
やばいこいつ、俺の突っ込み魂をことごとく刺激してきやがる。
「てめぇに認められたくはないんだよ!あんたはあれか、お笑い評論家か何かなのか?・・・っていうよりさっさと本名名乗れよ。」
「本当にいいね。・・・僕の名前は、倖村福角「ふくたん」って呼んでくれよな!!」
名前の由来が一瞬で分かった。おそらく、「笑う角には福来たる」からだろう。
「・・・・・・それでふくたん、何か用か?」
これで用がないなんていったら怒るぞ。
「うん、確か天ちゃん、小倉さんのことについて調べてるよね?」
天ちゃんって誰だ?・・・・俺だよな、やっぱり。
「あぁ、でもどうしてその事を?」
「僕はね、「名探偵さま」っていうものをやっているんだ!」
今気付いたが、こいつの言動時々子どもっぽくなるな。
「なんなんだ?その、「めいたんてい」って・・・・もしかして、ホームズとかの名探偵なのか・・・?」
それも自称「名探偵」だ。
「その通り!僕は名探偵なのだよ!そう・・・・例えば、3日前天ちゃんは昼の十二時半ごろにお昼ご飯のパンを、うっかり鳩に食べられちゃったよね?かわいそうに・・・・」
な、なぜこいつはそのことを知っているんだ・・・・。ま、まさか・・・
「ストーカーだ!」
あ、やべ、つい思ったことが口から出てきた。
「違う、違う。だから言ったでしょ、僕は「名探偵さま」なんだって。もう一度言うよ、僕は「名探偵さま」だよ!」
強調しなくてもいいと思うのだが・・・。そうか!そこで、俺が探偵してるっていう情報を仕入れたわけだ・・・・。なるほど、ふざけたことを言うが探偵としては一級品のようだ。ぜひ、協力して欲しいんだが・・・・
「今天ちゃん、協力してもらおうって考えているよね?読心術もスキルのうちなのさ。」
と、福角はきざっぽく言い放った。
「すごいな、でも・・・お前が気障っぽく言うのはぜんぜん似合わんぞ!」
そうなのだ、こいつはまるで女かと思うような容姿をしていて、「美少女」って感じなのだ。
「それで手伝ってあげる、天ちゃんの調べ物。」
え、こいつ協力してくれるのか?そうなら嬉しいんだが。
「いやでも、お前が犯人って可能性もある、そう簡単に信用できない。だから仕事も頼めないよ。」
そうだ、こいつが俺の見方っていうことがはっきり、したわけじゃない。
「疑り深いのはいいことなんだろうけど・・・分かった。それじゃもし、僕が天ちゃんの敵だったとしたら、そのときは煮るなり焼くなり、僕のこと、好きにしていいよ。」
そこまで言われたら信用せざるをえないよな。でも、どうして頬が赤いんだ?
「そこまで言われたら仕方ない、一つお願いしていいか?」
「いいよ、それで何かな、何かな?」
ノリ軽いな。嗚呼、やっぱり不安になってきた。
「小倉駿の、人間関係を調べて欲しいんだが頼めるか?」
俺一人では、ムリそうなので協力してもらおう。
「オッケー、3千万円、現金で払ってくれよ。」
ネタふりだよね?俺そんな金用意できないんだが。
「金、取るのかよ!!!」
一応突っ込もう、ボケであって欲しい・・・・。
「当然、ボケだよ。ビビったでしょ?」
あぁ、良かった。ボケだったんだ。
「たちの悪い冗談言うんじゃねーよ!」
「まぁまぁ、ごめんね天ちゃん。それで小倉さんの身辺調査だけど、大体2日あれば大丈夫だよ。」
「嗚呼、そうか。なら、あさって結果聞きに行くよ。」
仕事が速いな。俺なら、5日はかかるのに。
「うん、分かった。じゃあね、バイバイ。」
そういって手を振ってきた。言いたくはないが可愛いかった、とても。俺は当初の目的地へと、急ぐのだった。
***
俺はその日手に入れた有力な情報の裏を取るため、病院に足を運んだ。そこで、駿の主治医に話しを聞くためだ。
「こんにちは。」
「やぁ、確か君は・・・」
「俺は、小倉駿の友人の天条翔です。」
「あぁ、そうだったね。それで何か用かな?」
意外にも気さくな人のようだ。
「駿は、何回木刀でたたかれていますか?」
俺が聞きたいのはそのことだった。
「それは、簡単には教えられないね。それだけなら、帰ってくれないかな。」
案の定そんな答えが返ってきた。
「どうして教えられないんですか?」
ふと疑問に思い、尋ねてみた。
「それはね、まず君が本当に、小倉さんの知人か分からないから、そしてもう、一つプライバシーだからだよ。」
そういった、途端だった。主治医に、電話がかかってきたのだ。しばらく会話をした後、こっちを向いて、
「さっき、小倉さんから内線で「天上翔」という名のバカが来たときは、出来るだけ情報を教えてあげてくれ。と頼まれたよ・・・・・。仕方ないか、1回だよ、一回小倉さんは、木刀で殴られたよ。」
と教えてくれた。
「ありがとうございます」
俺はそういって、一度とても深く頭を下げた。
「頑張ってくれよ。ただし、怪我はしないようにね、バカ君。」
となんとも、医者らしい(?)一言をくれたのだった。
長くてごめんなさい