不器用な男の恋愛
ある街で…ある魔法を持った若者話…その若者の名はナオ。
ナオは、魔法を使い花嫁を探す旅をしていた。
人を愛する事がわからず…愛とは?との問いかけに、独占と答える事しか出来ない。
何故なら、ナオは幼少の時に親に棄てられたから…
親は子供を魔法の国に売ったのだから…
それから10年の時間が流れ…
魔法を取得したナオに、試練が与えられた。
それが、花嫁探しの旅。
忌々しい記憶の中、再び人間の世界に来たナオは「魔法を使って探せば楽勝!」
「とりあえず街をうろつくか」
何の目的もなくただ歩いていた…
「キャー」
叫び声が聞こえ、振り返ると
「誰かー 助けて」
ナオはただ黙って見ていた。
ナオに女が訴えた。
「お願いします。助けてください。」
ナオは一言
「何故?」
「彼を助けてください!」
ナオは「わかった」
「彼氏を助けたら、俺と付き合ってよ」
「えっ?」
ナオは魔法を使わずに、暴力には暴力で応戦した。
「彼氏を助けたよ。さぁ今からあんたは俺の嫁さんな!」
「案外簡単な試練だな」
ナオは急に目の前が真っ白になった。
女がナオの顔を殴った。
「助けてもらったから、感謝もするしありがとうって言うけど」
「いきなり嫁さんなって、バカじゃない!」
「でも、助けてくれてありがとう」
そういって彼女は彼氏と足早に立ち去った。
ナオは、彼女の後ろ姿はずっと見ていた。