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プロローグ

帰りのホームルームが終わり、生徒達はそれぞれ帰りの準備をしていた。


「ねぇ、しょう、今日は家行ってもいい?」

一人の少女が話しかけてきた。


光希みつき、今日“も“の間違いだろ?それ」


翔と呼ばれた少年、宮下翔、高校二年生、17歳

目が隠れるほど、前髪が長いのが特徴


光希と呼ばれた少女、北川光希、翔と同じく高校二年生、17歳

整った顔立ちをしており、長い綺麗な髪、モデル顔負けのルックスをしており、KITAGAWAコーポレーションの社長令嬢である。


「別にいいでしょ?」


「まぁいいけど」


「やった、じゃあ早く帰ろ」


「わかったから、引っ張るなって」


そうして、二人は一緒に校門を出た。

二人は話しながら、翔の住むマンションまで向かう。


「今日もゲーム実況するんでしょ?」


「その予定」


「なんのゲーム?」


「モンスター狩るやつ、昨日、新しいクエストが配信されてたから」


「そっか」

光希は翔の顔を見つめる。


「なんか俺の顔に付いてる?」


「いや、配信の時みたいに髪の毛セットすればカッコいいのになと思って」


「嫌だよ、身バレしたくないし」


「私にはバレたけどね」


「よく気付いたよな?」


「当然、ハルトくんに一目惚れしたからね。」


翔は学校では陰キャだが、自宅では登録者数100万人越えの有名ゲーム実況者ハルトとして活動している。

髪を整えるとイケメンと言われるが目立つのが嫌な翔はあえて整えずにいる。


そうして二人はマンションに到着した。


「お邪魔します。」


「いらっしゃい。」


そう言って、翔は玄関の鍵を閉める。

翔は鞄を自室に放り投げ、光希のいるリビングに向かう。


「光希、麦茶でいいか?」


翔が光希に尋ねようとすると、光希に抱きつかれた。


「ねぇ、少しこのままでいさせて」


「わかった」

翔は光希を軽く抱きしめる。


「ありがとう。翔」


「光希、今は我慢しろよ。絶対なんとかしてやるから」


光希の目から涙が流れる。


「うん。私の相手が翔だったら、良かったのに」


「光希」


俺と光希は恋人ではない。

だって光希には、親が決めた婚約者がいるのだから。

でも、そんな光希を俺は助けたい。


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