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パニック作品

檻の中からの願い


仲間たちと森の木から木へと移動していた時、黒い毛なしに捕まり狭い箱に閉じ込められて此処に連れてこられた。


箱が置かれている薄暗い部屋の中には俺が入れられてる箱以外にも沢山の箱が置かれていて、その中には俺と同じように捕らえられた仲間や他の種族の者たちが閉じ込められている。


「俺たち此れからどうなるんだろう?」


仲間が呟いたのに対し、俺たちより前から此の部屋に入れられていた他の種族の者が教えてくれた。


「殺されるんだよ……」


「え?」


「俺も詳しくは分からん、でも……、俺と仲間たちは此の部屋から出されたあと白い毛なしに妙に白い部屋に連れて行かれて、身体を撫で回されたり良く分らない器具を身体に押し付けられたりした。


その白い部屋の中には俺たち以外の者たちもいたんだが……、次々に惨たらしく解体されていた。


他の種族の者たちだけで無く……俺の仲間たちも同じように……。


俺は何故か解体されずに此の部屋に戻されたんだけどな……」


それを聞いて俺は鉄格子の嵌っている窓から見える月に祈る。


「俺たちを惨たらしく殺す者たちにも、同じように惨たらしい死が訪れますように」




彼の願いは彼自身によって叶えられる。


アフリカの大地で捕らえられた猿が保菌していた、人間には未知の致死率が高い病原菌が彼を解剖した研究者たちにうつり、そこから感染が爆発的に広がって行ったからだった。





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