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のんびりややユルくない異世界開拓者   作者: 猫を愛でる会
一章 基礎開拓
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1−8 実験ウイスキー解禁と冬の遊びと言えば

 雪が深々(しんしん)と降り始めた十一月のとある日、ドラゴン二人を正座させながら待たせるが実際にはドラゴン二人と女神一柱だ、何故正座させてるかと言えば今日は実験ウイスキー熟成十倍速解禁日だが、危険な者達が居る………前回私が居ないからと暴食した前科ドラゴンと、前にフラウレムさんの歓迎会をした時に、裸躍りを披露した変態な酒癖の悪い前科ドラゴンと、暴食を止めなかったペナルティのクリスさんだ。 今回はお仕置きも含まれた正座であり、目の前には一樽が置かれクリスさんが手を伸ばす前に、蜘蛛が前を遮り手が届かない絶望を身に染みさせる。


「さて、樽をもっと向こうに移動させないと」


「くっ……………」

「ぐぬぬ………」

「エルちゃんが暴れなければ………くっ………」

「それを言わないで下さい、クリス様!」


 だが私は最初にクリスさんにもう試飲させたので、今回は最初に飲ませる気はない。


「…………そんなぁ~」


 クロ達の歓迎会とウイスキーの一樽解禁日パーティーだ、クロ達もフラウレムさんも蜘蛛も蜘蛛の子も今か今かと待つ、フラウレムさんと鏡開きをし蜘蛛とフラウレムさんが、最初の一杯を飲む。


「……………美味しいですぅ~」

「………………………」


 蜘蛛の前足? の振りが何時より派手なのだが………


「良し、次は全員注いでから乾杯だぁ!」


 そして罰を受けてるの以外に酒が渡り、景気良く乾杯をする。


「乾杯!」


「「「「乾杯!」」」」

「「わふ」」

「……………」


「「「………………」」」


 死んだ目でフラウレムさんを見るドラゴンと女神、だが振り返らないフラウレムさんは三杯目をおかわりする、絶望する夫婦ドラゴンと手を伸ばすが届かない現実と、ドラゴン夫婦を睨む女神………さて放置だ放置。


「ポテチとポテトフライも解禁だぁー」


「俺はポテチ」

「俺はポテトフライ」

「俺は両方だ」

「「ざけんなゴブ蔵!」」


 何故かゴブ蔵がボコボコにされてるな、ジャガイモより丸い顔が大変な事に成ってる、フラウレムさんはポテチを食べてウイスキー飲んでポテトフライ食べてウイスキー飲んでだな……… 蜘蛛は相変わらずだがペースは、ゆっくりした飲み方だがハイペース飲みよりはマシだな。


「「わふ」」

「……………」


 何かクロ達は、酒を飲むよりウイスキー色のミルク飲んでる光景だな。


「………ううう…………私のウイスキーがぁ~」


 クリスさんのではありません。


「飲みたいよぉ~ 雅士」


 まだ許しませんよ。


「そんなぁ~」


 結局ウイスキーは全部飲んで全員潰れた、私以外だが…………そんなに沢山飲んだら潰れるわな、仕方なく樽の一滴をクリスさんに飲ませた………何故か幸せな顔をしてた、困るなそんな顔…………だが許さん。


「チィ……見破ってたか」

(私の幸せそうな顔で、私を可愛いて言う雅士なら簡単に許してくれると思ったのに………)


 怖いなこの女神………可愛いから特に達が悪い、フラウレムさんを部屋に運び寝かせるが、結構フラウレムさんは乙女な部屋だとだけ言おう、クリスさんのあの空間は神秘的だったが乙女な感じはしなかったな。


「うっさいわ!」


 でかい声で答えなくて宜しい。


「雅士が私の空間にケチ付けたからよ!」


「クリス様の空間ですか………女神様のおわす空間どんな………」

「クリス様の神の空間…………一回見たいですね」


「死んだら見れるよ? エルちゃん」


「まだ死にたくないので、遠慮しますわね」


 あの宇宙空間は神秘的で、宇宙はやはり綺麗だなと思ったもんだがたまに夢で見る光景だな、たまにニューハーフ神が過るけど。


「アノ変態は思い出さなくて良い!」


 あのマッチョ天使神は、クリスさんも変態と思ってたのかよ。


「アレは特殊な変態よ!」


 あの神の世界にだけは行きたくないな……………


「天使の可愛い女の子しか居ない世界だからね!」


 …………それは男の楽園………まさか、下を取れた元心が乙女だった………


「…………みつよ!」


 たぶん「秘密よ!」だろう、フラウレムさんをベッドに寝かせ布団を掛けてから戻ると、正座でダメージ受けた者達が悲鳴を上げてた。 見なかった事にしてゴブリン達は首輪と縄をしてトイレ近くに毛布を掛け寝かせ、蜘蛛の子達は暖房の部屋に置き………蜘蛛は移動不可………デカイから、動かせんしでかい宴会用の部屋と言っても寒さは少しは有る、仕方なく蜘蛛が作った毛布を大量掛けしてミルキーとクロ達は、試作動物用こたつに入れといた………ネタは某キャンプのコタツテント。


 その後とあるドラゴン夫婦と女神には、ピペットから一滴の酒を与えた………何の酒かは言わないが、酔ったドラゴンと女神にとある罠をし翌朝を待った。


 翌朝は大変面白い復習により、次回は酒を解禁にしたが。


「私は汚されて無いよね? ねぇ、雅士………聞いてるねぇ?」


 クリスさんが悲しそうに聞いて来る、やり過ぎてはないだって絶対コレ演技だし、クリスさんは潰されてただけだし…………


「重かったわよ…………私がドラゴンの人間の姿にうなされて、目覚めたのは始めてよ」


「良かったね、違う意味の始めて奪って貰って」


「むぐぐぐぐ………………」


 顔が真っ赤だな、からかい過ぎた気がしなくもない。


「後で大変な運命に成っても……………」


 何をする気だ、大変な運命にて………


「成ったら、コニャック風ブランデー試作、飲まさないからね」


「ぐっ……………」


「あとは、はい…………塩なしポテチ」


「ありがとう、雅士大好き…………塩なし?」


 渡してスタコラサッサと去った、後で追い掛け飛び蹴りを回避して、縄から抜け出してたゴブ蔵が犠牲に成ったが………


「ゴブ蔵成仏してくれ」


「俺はまだ生きてますよ………イタタタタ」


 以外に丈夫なゴブ蔵だった、回復早いし何か特殊なゴブリンかも知れない、部屋に戻り木でとある物を作る一部は軽い鉄を使い一部を滑り易くする………


「そんなの作って無いで、私に構いなさいよ雅士!」


 何でいきなりクリスさんは、かまってちゃんモードて何だよ! 扉をドンドンと叩くクリスさん、少し離れた部屋からフラウレムさんが出て来たらしい、フラウレムさんの声が聞こえる。


「………頭………痛いから………女神様……静かにして………」


「ごめんね、雅士が全て悪いから」


 理不尽な擦り付けだな、クリスさんよ。


「女神様がうるさいので、頼みますから静かにして下さい!」


 …………アレは絶対に二日酔いだな、ややキレ気味だったなフラウレムさん………相当痛いらしい、板を完成させてから次はとある物を作る、スキルと錬成魔法とアイテムボックスとタブレットの連携の、私の夢の一つを作るが先ずは外に出て広い場所に行く、魔力を流し基礎のイメージと金属の選定に油圧式サスペンションの代わり、長い筒はどんなエネルギーにも耐える素材、エンジンはハイブリッド式のコンバータ、第二次世界大戦の名兵器………自動エネルギー装填式装備………さて後は魔力を更に込めるだけだ。


 某国が造った旋回砲塔のあの兵器がゆっくり湯気を上げ、大地に姿を表し重量は減り砲弾は無いが違う物が砲弾だ、上部ハッチではなく後部乗車扉から入り指揮者席に座り、自動運転開始…………


「エンジン始動開始、全安全システム起動開始………全防御及び、攻撃目標探知レーダー起動開始!」


 疑似ディスプレイが展開され、私の魔力と生体エネルギーが座ってるシートを通じてエネルギーに変換し、燃料兼砲弾エネルギーに成って攻撃はエネルギー砲塔の120ミリ砲から放たれる、戦車は外見キングタイガーが元だ別名タイガーIIとかティーガIIとか言われてるアレだが、一点モノのだがこの世界ではオーバーテクノロジーである。


「全方向警戒しつつ、前進開始」


 音声で自動運転は人類初な筈だ、たぶんだが………宇宙と異世界は広いから分からないが、それでも技術があった以上音声認識して運転や起動等のプロセスの、システムを組んで作った天才は何処かに居るだろうな。


(エルビー)もっと褒めて良いわよ~


「?………」


 何か聞こえた気がしたが気のせいらしい、クリスさんの声にしては何かトラブルを起こす博士て感じの、女性の声だった気がする………まあ気のせいの筈だ。 暫く走らせて問題無いし、雪が吹雪に成り始めたので更に雪の整地されてない場所の走行テストを続行、紫外線に熱感知に存在感知を更に稼働させ前進………問題なく走るが、スピードを上げても問題はないがモンスター居ないし今回のテストは終了する、解散!


 数日後にスキー靴にスキー板を嵌め込みし、ストックを使いカントリースキー的な感じで、少し周りを見に出掛けた。

フラウレムさんが不思議そうに見てたが、来る気は無いだろうし、蜘蛛に頼んだスキーウェアーとズボンの服装で懐かしく雪の上を滑る懐かしさ、中学の体育授業以来のスキーだがまだ身体は覚えてる、まあ肉体は新しいが………… 地元はスキー場が在るから冬は体育にスキーがあったもんだ、小学生の時は交流の在る町からスキー交流したもんだ、懐かしく滑る感覚についつい遠くまで滑って来たが、周りが銀世界と森………迂闊過ぎたが帰る事は出来る、ワームホールを使い帰り次は雪の中にバルーンを入れ、雪を山にしてかまくらを作る……懐かしいなぁ~


 まあバルーンを使うやり方は近年の、その手のイベントの放送を観たのを思い出してやってる、ゴブリン達の冬の家は此で良くない?


「「「嫌ですよ!」」」


「何で分かった、お前達」


「「「何となく」」」


 エスパーゴブリンズかよお前ら。


「「「振りではないので本当に、俺らの家にしないで下さいよボス」」」


「お前らのボスに成った覚えはない!」


 全く勝手にゴブリンキング的な位置に、私をそんな存在にすんなや。


「ボスは俺達のリーダーですから」


「ボスは強い人間ですから」


 強いかは分からんぞ、世の中ゴブリンより強い人間は腐る程居る。


「ボスは将軍………」


「その先言ったら、ゴブ蔵だけメシ抜き」


 将軍言うな、あの変な髪型の変態独裁者が脳裏をよぎったぞ。


「そんなぁ~」


 この日は昆布だしの大根と卵しかないおでんを出した、そろそろ具材を増やさないとな………… この頃色々溜まってるが解消法は無い、仕方がないから娯楽の方の解消を作る事にした、若い人にはリバーシだが私の学生時代はオセロだった物を作り、戦いの日々が始まらないよ………フラウレムさんに教えながら、ゴブリン達を本気で潰す戦いをする、遊びに来たクリスさんはいつの間にか人間の姿に変化出来る様に成った、クロと雪にこてんぱんにオセロで惨敗を重ねる………心を読ませずに、クリスさんはクロ達に敗北し何かをクロ達は、貰ってるらしい………スキルかな?


 オセロばかりは暇なんで遂にお菓子を作る、ホントにあったバニラビーンズやバニラエッセンスだが、地球のとは香りも強めだったり甘い香りが強かったりだ、バニラエッセンスの使う物によりお菓子も出来が変わる、どうせ何処かで分身を使って監視してるのだろう………美味い物を真っ先に食べる為だけに。


「うっさいわ!」


「ほら居たよ、全く創造の仕事怠けないで下さいよ、女神でしょうが」


「大丈夫よ、失業したら雅士が養ってくれるから」


 ………クリスさんを養う………大量に食糧必要、ワガママニート義娘爆誕………恐怖しかないが……


「なんでそこで、妻ではなくてニート義娘なのよぉー」


 え!?…………普通に想像できませんよ、クリスさんが嫁か〰️…………ないなぁ~


「酷い、傷ついたから甘いの宜しくマスター!」


「…………私は喫茶店のマスターじゃねぇー!!」


 何かたまにクリスさんとはコントに成ってる気がするが、面倒な相方だから直ぐ解散だな…………


「私は漫才師では無いわよ、こんな可愛い漫才師居る?」


 普通に答えて居ないが、やってる事は漫才師だぞ………食いしん坊女神さんよぉ~


「だから、私は漫才師でも食いしん坊でもないのよ!」


 全くクリスさんは困った子ね。


「困った子扱いしないで!」


 ナンヤカンヤ面白いクリスさんである。


「弄るなぁ~!!」


 クリスさんを弄りながら、美味しいお菓子を何を作るかを考える………


「甘くて美味しいの、私に頂戴………ア・タ・ナ」


 ゾワッと背中が何故か寒気がした…………何故だ?


「何で寒気がするのよぉ~」


 私に聞かないでくれ、思い浮かばないしさっきの寒気により思考が停止したので今回は此まで。


「私のせいにしないでよぉ~!」



 クリス「本気で今回は此処まで………私悪くないもん!」

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