5-2 冒険者技術大会
冒険者達が起こした大会、新しい風の一つであり競馬以外の娯楽に成りそうでもある、大会だがオリンピック的な要素はないが雪との子の優一と、桜との子である喜一が運営する形で冒険者の技術披露と、誰が一番強いかや腕の良い魔法使いかを白黒決着を着ける場にしたらしい。
一応賞金も優一達が自腹で出すらしい、だが何故に同盟国のお偉いさん達が来てるのかね? まあ、冒険者だから引き抜きしても構わないが来年………毎年はしないらしい、二年に一度にしたいらしいがたぶん無理な気がするぞ喜一よ。
昔に光國さんに頼まれ作った競技場をリニューアルし、会場は息子達に泣き付かれ各都市の作れそうな場所に、ゴブリン達と作り(保々私が作ったが)的の調整にゴブリン達が試し、魔法はひ孫辺りが試すらしいが………子供達辺りでは、魔法威力が高い為に強度が冒険者レベルに成らないらしい、まあ私は詳しくは知らないので息子達のしたい様にさせる。
的は魔力抵抗力がやや高い、大量に毛皮の有るダークレッドベアーの毛皮と、ダークシャドウウルフの毛皮裏を使った的に成ってる。
予選は何故か筆記試験から始まった、筆記試験がダメな者は知識のクイズ大会で振るい落とされてた、最初からクイズで良くない? と思ってたら。
「それでは識字率が低い冒険者だらけに成ります、親父」
「受付嬢の苦労を考えて下さいよ、父上」
私に言われてもなぁ~ まあ、国内の事は殿に任せて私は仕事が終わったので、アリスとのんびりとデートしながらアリスと数日ぶらぶらと、食べ歩きや空の散歩に海釣りを楽しんだ………途中で息子が乱入したり、エリナとルーナリアとミーナとリリとレムが来たけどね。
エリナとルーナリアは、初めてのこの大陸近海の海に喜んでたが途中で、 息子を思い出して帰って行ったが………どうせ上の兄達がしてる、イベントを熱心に見てて帰るの忘れてるだろうさ。
特に弓矢や魔法はジュダス、ナナとの息子が動く的は難度が高いらしく、ベテランの部と駆け出しの部に分かれてるとか無いとか、他に遠くに矢を射る狙撃の大会は何故か孫が一人参加してたらしい、結局孫が一番遠くの的を射たらしいが賞金は無しだったらしい、身内だから無しらしいよ…………可愛そうにと思ってると、再び息子二人に言われる。
「アレは武器でチートしてるのでダメです」
「父上は甘過ぎます」
「………チートて、私が作った藤とかで強化した藤月花姫だよな?」
「「はい」」
藤月花姫は魔物素材を使い、大陸の弓使いの技術向上に売り出したそれなりの腕でないと、遠くに弓矢を射てない仕様だが使おうと思えば、初心者冒険者でも扱えるが改良や改造したオーダーメイド品は、扱いがベテランの域に成らないと使えない代物である。
まあベテランの域の孫だが、身内に厳しくないか? 喜一と優一よ。
結局孫には私から内緒で酒を渡しといた、頑張ったのだか良いではないか、そして木刀や棒による武闘大会は防具ありの勝負だが眼を潰したり、命の危険に該当する攻撃は禁止にして闘った。
光國さん達が居たらまた、大会は意味なく終わってただろうな………リングは無く、一定時間内に相手を『参った』と言わせるか気絶か、感電柵に追い詰め感電気絶させるかである。 一応感電柵は派手に爆発するが演出が含まれてる、早く言えば感電柵付のプロレスリングだが、リングは通常のプロレスリングの三倍位の面積にしてるので、場外負けは無いがエンターテイメント的な側面はある。
「父上…………やり過ぎです」
喜一に溜め息混じりに言われた、だが優一は何故かワクワクしてたし、観客も最初はビビってたが自分達に影響は無いとしると、凄く楽しんでた…………戦ってる冒険者以外は。
次回大会はこの感電柵は禁止に成った、感電すると血行は良くなるがトラウマに成ったらしい、たまに変な冒険者が来ては「あのビリビリするのをもう一度」と、何か寒気がする瞳で言う者も居た………ドMの類いの者かな?
そして武闘大会は、十兵衛さんの子孫が優勝したのだった………
清酒五樽と優勝賞金を持って、城の方に帰って行ったが………大会は冒険者限定だった筈だが、そして魔法の部では的に逃げられる魔法使い達、範囲魔法は躱されたまに当たっても低評価点数、たまにコントロールの良い魔法使いが居るが、何故か冒険者魔法使いの中に紛れてアリスとミーナとエルナーが、どや顔で居るのかな?
「バレなければ、私が優勝よ」
「させないわよ、アリスお姉様より私が上よ」
「闘いは嫌いだけど、旦那様の夜の独占権は私が貰うわ!」
何やら三人から、どす黒い雰囲気が漏れてるのだが…………まあ結局三人はバレて、子供達から『冒険者に紛れて勝負は、やめて!』と叱られたのだった………何故か、子供達から三人の行動責任を問われたので、三人は甘味と酒を一週間無しと子供達に欲しい物を与えた、何かハメられた感が有るけど…………
魔法はコントロール以外に、多数の魔法操作………マジックアロー系なら的に複数当てたり、無数の拡散魔法を味方を巻き込まずに放つとかだ。
まあ魔力制御や魔法の美しさに破壊力測定等、魔法部門は沢山の優勝者や芸術性賞賛賞やら国へ引き抜き等、色々有ったり賞金が以外に沢山減ったりしたらしい。
大会終了後は二ヶ月は、余韻冷めずに新しい目標にする冒険者パーティーや、修業にダンジョンに向かう者や引き抜きされて新たな仲間探しをする冒険者パーティー、ライバルに負けて更に自分磨きに向かう者等、冒険者達のやる気の変化を大きく動かした。
やはり翌年開催を催促されたらしいが、予算はスポンサーが各国の商人スポンサー宣伝費で賄う事に成った、一年に一度の冒険者の祭典に成り他国からの腕自慢の冒険者も増えたのだった。
そしてその裏で儲けてる者が居る、そう………アリスとミリーだ………アリスは回復ポーションが爆売れし大儲け、ミリーは記念のお土産品や密かに開店してた冒険者宿屋が大儲け、悪い顔でウハウハしてたが子供達からはドン引きされてたが、本人達は知る由はない。
後にミリーにライバル宿屋が現れるのは、その二年後である………犯人はリリとミーナだったりする、まあ子孫の一部も便乗してたりする。
そして数年後、エリナとの次男が学校に入学しルーナリアが三男を産んだ年、SLの本格的な輸出が港から出発し鉱石の発掘は近代化し、ナナ達が忙しく仕事をしドワーフとエルフの技術者が、納品分のSL客室等の製造仕事から解放され、久々の長期休みの日に新たな受注が来た。
それは国以外に出す事は厳禁な、発電施設の受注だった為拒否をしのんびりと、作業員達も家族サービスに臨時ボーナスを使い遊びに出た時でもある。
二ヶ月後進入者用罠が作動してた、ナナ科学工業地帯は発注者の手の者の逮捕者と、一部施設の破損によりSL輸出にブレーキが掛かる、信用を失くす事をした新参同盟国にSLの輸出を止め輸送中だった、SLはその国に入る前に止め他の国に売り払い違約金や賠償金を請求し、同盟国からも友好国からも厄介な国認定される違反国。
「一部の権力者の行動で、国も国王も信用されなく成るのよね……」
ミーナが呟きの様に言う、それは何処の国にも言え横暴な行動を国の代表がすれば、その国の品位にも常識すら疑われるのであるそれが国王で無かったとしても、政治権力を何か勘違いした者だったとしてもだ。
「まあ、セイルーンも何時そんな者が出てもおかしくないわね、故郷から出て欲しくは無いわね………身内だし………」
まあソコは未来の権力者次第だ、こうして一つ同盟国は減ったが問題なく貿易は、黒字のまま進むのだった。
次回に続く予定。




