1−4 移動魔法と北の畜産拠点と魔女?
空を飛び西側の北の果ての、青森の様な半島形をした北の地が見え始めた、山が普通サイズで少し在るが結構寒い空気が、風のフィールドを纏ってても寒いが、蜘蛛に作って貰ったコートが無かったら更に寒かったかも知れない。 私は半島の湾に向かってゆっくり降下をする、現状誰も住んで無いが古い難破船の残骸が、朽ちて浜に打ち揚がってるが大抵の荷物だった木箱は朽ちて、中身は鉄だったり金貨だったりするが……鉄は錆びてるが使えなくはない、アイテムボックスに収納し金貨は何かに使える可能性を考え、アイテムボックスで使える日まで眠って貰う、白骨は近くの岬に魔法のショベルで穴を掘り火葬してから埋めた。
一応石を積み上げといた、骨は人間が大半だったが鎖に繋がれた人間? や、首輪をされた動物かモンスターの骨まで有ったが、船でサーカスの興行とかは無いよな………大陸でカナリア的な、役割をさせられる為の骨達だったかも知れない。 世の中には未知の病原体が眠る森も存在する、まあ私はその病原体が感染するかは知らないが、そもそも永遠の二十歳とか訳わからん年齢に成ってるし。 たぶん永遠の二十歳イコール、不死の肉体とか言いたいのだろう、なら普通の人間の身体ではないと結論した方が早い。
さて浜に侵略者の遺骨が在る以上、次はこの大陸の防衛も必要に成るがそれは、敵が上陸し明確な攻撃か舐めた態度で判断するのが、防衛の鉄則だが………たまに敵ではなく貿易目的も在るしな、敵か商売相手かは交渉次第だろうが………大半はやんちゃしてた歴史の、地球のヨーロッパ諸国の考えならまあ敵なんだろうな…………侵略者には、自分達が大義名分だからね。
まあそんな事より乳牛ゲットして、牛乳や牛乳でチーズやバターに生クリームが作りたい、砂糖の原料の一つでん菜も作りたいしな、まだ少し雪が残ってるので牛達は居ないだろう。 私は一応海を見ると残骸以外にも、昆布らしき海藻が見えるが………たぶん居るだろうな、昆布の天敵のウニが。
パパットノーマルスーツに身を纏い、冷たい海にダイブして沈んだ金貨や金塊に、ワカメや昆布にウニやサザエにデカイ貝を取り、アイテムボックスに入れて行くが………何か巨大なアワビが居たので、核らしき場所を狙いライフルで撃ち抜く………やはりモンスターだった。 二時間採集やらしてると酸素残量危険域と知らせが出る、何体かのモンスターらしき魚と貝も倒したし、何か醤油らしき物や綺麗な石………たぶん魔石だろうと思われる物を、回収して魔石はドロップアイテムなのかなと思った。
まあ違ったけどね、何かに魔女の賢者の石と表示されたが綺麗な紫色の石が、魔女の賢者石か………賢者の石て確か血のように赤い石だった気がするが。 一応クリスさんのえ………食糧を確保、まあまだ自家製の味噌や醤油や塩は作ってないが、昆布はゲットしたが死体が有った浜で干す度胸は無いよ、何か嫌だし海から上がると怖い笑顔のクリスさんが居た。
「誰のエサだって?」
「クリスさんの食糧大漁ですよ、後で調味料探して鍋にして出しますよ………」
「……鍋より、今此処で焼いて食べたい」
仕方なく網を探し出して、石の簡易窯を作り乾燥させた枝を薪にして、魔法で着火し焼サザエとウニを割って渡した、凄くご満悦だが魚が苦手な人間には美味いとは思えない、まあウニもサザエも全部クリスさんの胃袋に入ったが、食い終わったらさっさと帰って行った……… さて気を取り直して乳牛の居る場所に向けて飛ぶ、意識を集中して検索して山の方に向かえば、雪が無い場所に確かに鶏より一回り大きい鶏に、白い毛の乳牛が群れで草や草らしきのを食んでた。
少し離れた場所に湯気が見えるので、地熱の影響で食糧が無くならないのだろう、更に遠くに煙らしきのが見えるので、火山活動のマグマの影響が広範囲で在るのだろう、一応山向こうの東側を見ると、火口だった場所かは不明だが湖がありソコも湖岸が雪がなく、草が生えてるが何故か牛や鶏は居ない、確かクリスさんがグルメな奴らとか言ってた様な。 そう言えばもろこし収穫したが微妙なのとか有ったな、まあ食うかは知らないが一度チート水を使って育てた作物には、使えないらしいので使ってない種に水を使えば良いので、なんとか量産出来るかな………たぶん。
群れは捕まえるのを今はやめて、はぐれた個体をアイテムボックスに入れて行く、そして牛達が食ってた草らしきのは………高級な薬草やハーブだった、しかも高原や高山にしか生えない貴重種らしい、確かにグルメだなまったく。
鶏も不意討ちで確保、だがこの鶏………高原鶏は天敵が滅多に居ない為、結構繁殖してるので若い鶏を数十匹を万能自在武器を使い、拡散ビームショットライフルで狩って行く。 今日はから揚げにしたいが、色々下処理で無理な気がするなと思ってたら、また現れたクリスさん………これ何かくれる流れだな。
「解体スキル上級にアップデートセット…………」
「…………結局肉体労働か…………」
「仕方ないわね、自動解体設備を造りなさいよ」
そう言われたので無い知恵をフル稼働し、タブレットの解体の技術ノウハウや、自動機の異世界ノウハウを纏めて、クリスさんの上級解体スキルをデーター化て貰い、万能開発スキルが付与されたアイテムボックスで製造を開始するが………たまに、地球より高度文明在るし結構高度文明の高次元体と、交流が有るのかも知れないな………何か目が泳いでるが。
そして完成した試作一号機、解体ボックスは小型モンスターを正確に解体する、大型モンスターとかは時間が掛かるだろうな、だって情報が少ないし現状牛位かそれよりは大きいモンスターしか、遭遇してないしまあ1t位なら解体は簡単に自動でするだろう、色々な角度等から最適化した解体を分析して切るから、素人の私が解体するよりはスピードも迷いもなく解体する、まあ機材の大半はムーンティア鉱石やドラゴンブランド鉱石だが、まだ改良の余地も在るしもう少し素材や鉱石を集めてから、改良をする予定でいる。
「出来たみたいね、知り合いに持って行って自慢して良い?」
何か嫌な予感がするので、断わる意味を込めて言う。
「今後食事無しで良ければどうぞ」
「───雅士、アンタ悪魔ね………」
食事今後無しで悪魔扱いかよ、全く食いしん坊女神は………
「私は人間だよクリスさん」
「私は食いしん坊ではないわ、美味しい雅士の料理がいけないのよ!」
そのスキル渡したのは、クリスさんアンタだよ。
「そうだった…………」
色々この女神心配に成る、大雑把だしボケが多いし雑な部分在るし、見た目可愛いが中身が…………
「私を年寄り扱いしながら、何か諦めた溜め息しないでよぉ~」
何か諦めた溜め息ではない、呆れとか色々思う事がある溜め息だが、まあ自由にさせて貰ってるが…………もう少し食い気を抑えて欲しいな。
「うぐっ…………」
苦々しい顔をするクリスさん、さて自慢の代償を払うかこのまま試し運転見て、後の美味しいから揚げに期待するかはクリスさん次第だな。
「ぐぐっ…………」
クリスさんが後退りながら何かに葛藤してる、葛藤する程だろうか? 高次元体なら、色々な世界に行って美味い食事位食いに行きそうなのに。
「そんなに滅多に行けないわよ、私は雅士の料理の方が好きよ」
……………まあ褒められるのは嬉しいが、その大半は自分が私に与えたスキルなんだが………
(分かってないわね、スキルだって万能ではないのよ………味を知り、スキルと力を合わせて作った料理はアナタの料理よ雅士………)
何か暖かな目で見られてるが、何故かはわからない………早くから揚げ作れて事では無いな、まあ此からも長くクリスさんとは付き合いに成りそうだしな、食い気はどうにか抑えて欲しいが。
「…………………」
(うるさいわ!)
(作)高次元の女神クリスは心の中で、存在の限り叫んだが意味はないのである。
(うっさいわ、私の心境を文字にすんな作者!)
解体ボックスは上手く起動したが、アイテムボックス内で自動運転にした方が、辺りに血を撒かないし色々グロい物や内臓を見なくて良い、夢に出て来そうで…………なんかヤダナァ~
「以外にグロいわね………アイテムボックスで、解体した方が良いわね………」
クリスさんも同じ意見らしいし、クリスさんのドレスに少し血が付着してたりする。
「早く言ってよ、もう………着替えて来るわ!」
そう言って帰って行った、さて機械を小さなボックスに入れてみたが、ボックスからも微妙に血が溢れるので空間魔法をイメージした、無限の広い空間を頭の中のイメージにして、そして更にイメージを改良してみたがそれなりに使えるみたいだ。 そしてふと空間魔法で思ったが、世界にはワームホール………まあ虫食い空間て空間が在るらしい、それに入れば一瞬で移動が出来るらしいので、それが使えれば群れも移動しないで此処に住まわせながら、搾乳すれば楽な気がするな。 試しに瞬間移動魔法をイメージし、空間トンネルで家の近くに出るイメージをしたら、微妙に座標軸はズレたが成功はした。
帰って来たクリスさんに、移動魔法の座標や位置を正確に自動に発動する、スキルを創って貰った………
「以外に簡単に出来たわ」
「以外に簡単なんだ…………」
なんか釈然としないが………さて、気分を変えて行こう……ワームホールの適正な座標や、今まで来た場所をセーブポイントにしてデータ化し、何度も同じ場所に行く事が出来る『スキル転移セーブポイント』は、此から大活躍するスキルに成った。 一応交渉役に蜘蛛を連れ………正式種族名エルダーディープスパイダーを連れ、乳牛は何故か暴れたがボスらしきのにより交渉は成立した、乳牛達の一部は家の近くの牛舎に来るらしい。 蜘蛛は器用に文字を書くが文字を書けるなら、最初から意志疎通に書いてくれよ。 文字は地球のドイツ語に似た筆記体、何故か文字が日本語に訳されて読める。 あと牛達の身体のブラッシングに、地球でもある洗車機を改良したブラッシング機をアイテムボックスと、ブラッシング部分は蜘蛛に頼み二台を設置したら直ぐに列を作り、好評らしく喧嘩も発生する。
もう二台追加して何とかブラッシング機(電源は近くの川の水力発電)を稼働し、気に入ったらしく自動搾乳機も普通に受け入れてた。 生乳牛ゲットだぜ! とは言っても、乳牛の貯蔵には限度があるので一頭の平均を基準に貯蔵タンクを増やした、チーズは手間が掛かる為他のバターや生クリームを作り消費する。
バターは自動生成機で作り、大量にアイテムボックスに仕舞うがバターもだが生クリームも作る、鶏の交渉は蜘蛛の登場一発で卵を産む雌鳥を連れ、麦藁の寝床は気に入ったらしく温泉でのんびりしてるのも居る、饅頭スライムが更に増えてる気がするのは気のせいだろうか? 卵に牛乳に小麦に次に必要なのは砂糖かグラニュー糖だ、砂糖とグラニュー糖だがまあどちらも基本変わらない。
牛と鶏の排泄物を饅頭スライムが分解した土を使い、近くに開墾しでん菜を栽培をする準備をしてストップ、雪融けを待ってから本格的に開墾する。 たまに海上辺りの空を何かが飛んでる気がする、まあ異世界だしモンスターか何かだろうさ。 牛乳は一応ストックする、牛だって生きてる以上不調の時だって出ない時だってある、アイテムボックスなら腐らないし新鮮なまま永久的に保存されるが、気分的には古いのから飲んだり使ったりする予定だ。
他の浜で乾燥させた昆布を回収し、ダシの一つの食材を手に入れたが究極のメニューは作る気はない、普通に美味いを目指すだけだ………この世界の美味いの基準ではないよ、私の美味い基準だから地球ではない私の満足が優先だ。
先ずは今ある物を使い美味い飯を作る、まあ殆んど無いけどね…………先ずはトマトソースのスパゲッティーでも作るかな、さて寸胴鍋を使ってトマトソースを作るが此処は酸味のトマトとフルーツトマトをブレンド、ヘタを綺麗に取ってボイルして煮込んでと工程をこなす、パスタ麺はタブレットを活用して機械を作り出来立てをアルデンテまで煮る、そしてフライパンにパスタとソースと具材を入れるてソースが絡まったら完成だ。
「早く~ 早く~」
いつの間にか食いしん坊が居た、まあいいや………異世界最初のイタリアンぽいスパゲッティーの完成だ、出来映えは素人では良いがやはり微妙に何かが足りない、まあ粉チーズかも知れないがトマトの濃くがもう少し欲しい気がした。
「初めて食べたけど、美味しいわよ」
クリスさんの称賛は嬉しいが、私が納得しなければダメである………次回はトマトの濃くを出す工夫をしょう、トマトが基本主役だし。 次に向けて新しいイタリアン系のトマトを植えるか検討を始める、今回のは異世界のイタリアン系なラグビーボールの様なトマトだった、次回は丸いが水分量を調整したトマトや土壌の栄養価の調整した、トマトも作ってみよう。
「普通に美味しいのに、人間は美味しいものに対して余念がないわね」
トマト料理はまだピザとか在るので工夫は尽きない、さて次はグラタンやコロッケ辺りを探求するかな……
「また美味しいのが食べれそう」
こうして次の食べたい物を考える余裕と、酒も作り始めたいなと思ったのだった。
クリス「お酒は何を作るの?」
雅士「…………日本酒は麹菌があってもな、蔵を作らないと始まらないしワインはまだ葡萄園を作って無いから、消去法的にリンゴの酒しか無いな………どのみち施設を作らないと成らないな」
クリス「まだお酒を飲める様に成るのは、まだ先に成りそうね……………」